水鏡の裏

楸 茉夕

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「せっかくだから日記でもつけてみたらどうだ?」

「日記?」

「夢日記」

 妙な夢を続けて見るのだと友人に相談したら、これだ。

 夢日記を付けると発狂するという噂を聞いたことがあるが、そのことを言うと、友人にちょうどいいから実験してみろと返された。――他人事ひとごとだと思って適当なことを。

 しかし、オムニバスのドラマを見せられているような夢が続くのは気になるので、記録を付けてみることにした。無論、発狂しない範囲で。

 最初は日記にしようとしたのだが、そもそも普通の日記すら、夏休みの宿題の絵日記くらいしか書いたことがない。案の定、続かなかったので、掌編形式にしてみようと思う。見た夢の出来事を客観的に記録できていいかもしれない。

 これで、夢の原因が判明するか、夢を見なくなればいいのだが。余裕があれば、夢を見る日と見ない日の違いも探してみようと思う。

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