第2話
この奇怪な現象が、ここ、黒羽高校でみられるようになったのは今からちょうど3週間前。
「これで、本日の生徒集会を終了します」
そう言って形のいい唇に笑みを浮かべ、舞台から立ち去ろうとしているあいつ、
あいつが舞台から降りると、さっきまでの静けさがまるで嘘だったかのように急にあたりが騒がしくなった。
「栖原くん、かっこよかったねー」
「ほんと、男の俺でもドキドキしたよ」
集会の内容なんてお構いなし。みんながみんな、あいつについて騒ぎ立てる。
こんな光景にも、この3週間でもう慣れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます