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第5話

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今、私の目の前には鍵の掛かって無い扉。



運良く見張りの人達は見当たらない。



逃げないと....。



遠くへ。



悪魔が来ない所へ逃げないと!!!



このチャンスを逃したら後が無い。



早くしないと...見つかってしまう。



私は周りを見渡し、誰も居ない事を確認すると



一気に駆け出した。



掴まったら....今度こそ終わりだ。



自由どころか、外すら見られなくなるかも



それに、これを逃したら絶対、後悔する。



私に躊躇いなど無かった。



遠くで悪魔の仲間の声が聞こえる。



「おい、やべぇ、ルナさん居ねぇ」


「探せ、殺されるぞ!ツルギさんに電話しろ!」



その声を背に、無我夢中で足を動かした。



息も耐え耐えに体力が気になるも、



逃げるしかないんだ。



後ろからバタバタバタと足音が近付いて来る。



その音から逃げる様に私は足を動かす。

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