姫～hime

芎

ﾁｯ、ﾁｯ、ﾁｯ....

時計の秒針が一つ一つ刻む度、あの地獄の時間が近付く。

逃れられない時間が......やって来る。

ギッギッと床が軋む音と共に、

ソレはやって来た。

時計が21時を指した時、

ガチャリと扉が開き、

漆黒の悪魔が姿を表した。

人間の皮を被った麗しい悪魔。

妖艶で美しくも．．．残忍な私の悪魔．．．．。

違うか．．．．．.私が悪魔のモノなんだ。

悪魔は言った。

「．．．脱げ」

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