第33話異世界へ出発!
太郎が家に帰ると、霊歌、水野、ルシアの三人がすでにスタンバイしていた。
「水野さんまで…」と太郎がつぶやくと、
「親友の危機だからな。私も動くとしよう」と水野が答える。
それに対し、ルシアが楽しそうに言った。
「オレも別に参加したいわけじゃないけど、ガイア様から頼まれたからな〜。オレは行けないから、頼んだぞ!ガイア様のお願いなら何でも聞きます〜はい〜」
そんなやり取りをしていると、太郎が真剣な表情で質問した。
「それより霊歌!水はどこに行ったんだ?」
霊歌はあまりの気迫に驚きながら答えた。
「おい。あまり強く言うな。怖くて仕方ないだろ」と水野に言われ「ぁ…ごめん。霊歌、水はどうしたの?」と太郎が続けて尋ねる。
霊歌は少し震えながら言った。
「水は変な男に連れて行かれた。収集がどうたらって言ってね。」
その言葉に、水野は冷静に推測を述べた。
「なるほど、異世界の者だな。聞いたことがある。弱いモンスターを集めて薬を投与したり、実験したりする男だ。名前はメラニーとか言ったな。」
太郎は静かに決心を固めて言った。
「なら、今すぐにでも異世界に行こう!水を救い出そう!」
太郎たちは、その気迫に押されて、異世界へ繋がるゲートを開き、突入していった。
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