正体(②)

「それとは」



時が流れるのが遅く、早く感じる。

あれ?

さっきまで「そなた」って呼ばれてた気がする……?



「この国の王女だ」


さらっと言われたような気もするし、とても重く言われたような気もした。


「王女?私がですか?」


「そうだ」


「でもそんなはずありません!私には双子の弟もおります!」


「それは嘘だ。男子と女子だったから分からなかったが、お前は双子ではない」


「なぜ?なぜそう言い切れるのですか?」


「証人が居るからだ。それに私もそなたの出生をよく知っている」


「証人?どこに居るのですか?誰が?」


「それは、ハン・グモクだ」


手紙の!

じゃあそのハン・グモクって?


「ハン・グモクこちらへ来てくれ」


すると、ヨンジュたちの会話を見守っていたのか、木の影から中年くらい女性が出てきた。


「この者は、そなたの母上のお付きの女官だった」


「えっ」


ハン・グモクは、ヨンジュを目にすると、涙ぐんだ。


「お美しくなられて……」


「私が王女ってどういうことなのですか?」


そう聞くと、逆にハン・グモクに聞かれた。


「王女様のお母上は先の王様の側室の宣嬪ウィビン様です。ご存知ですか?」


ヨンジュは首を横に振る。

すると、ハン・グモクは語り出した。


「そうですか……。今から話すことは13年前の事件とも関連しています」


「これは、王女様がお生まれになる一年前ほどにさかのぼります」























__________________

ヨンジュ、出生の秘密明らかに!


次回、11月5日投稿予定です。




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