第38話

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📱【LIVE配信スタート】📱

📍場所:駅前広場のいつものベンチ


カメラが切り替わると、そこにはくたびれたシャツにジーンズ、安全靴、ダンジョン潜り用リュックとヘルメットを装備した主人公がベンチに腰掛けていた。

軽く肩をほぐしながら、背もたれにもたれる。


👦主人公:「よし、配信開始っと……。えーと、今日もよろしくお願いします、いつものベンチからどうも」


💬コメント欄


> 「きたーーーー!!」

「今日の服、やっぱ落ち着く」

「巫女服じゃないの!?つまんな!」

「あの奇跡のチャラかわシャツはどこにいった」




👦主人公:「おい、そこ!巫女服じゃないってのが普通だかんな!?俺、男なんで!!」


> 「でも運営から“お礼の品”って名目で巫女服プレゼントされてたよね?」

「つまり公式巫女服配信者」

「定着してて草」




👦主人公:「ちがっ……あれは、“祭り設営に協力したお礼”で、“たまたま巫女服だった”ってだけで……!

しかも“いつもの服装とは異なります”って、明記されてたし!!」


→しかしコメントは容赦ない。


> 「そうは言いつつ、また着るんでしょ?どうせ」

「着ちゃうんでしょ?みんな待ってるぞ」




👦主人公:「う……うっせ……(なんでここだけ“需要”高いんだよ)」


→軽く頭を掻く主人公。

息を吐くと、テーブルの上に出したスマホに向けて、提案を投げかける。


👦主人公:「……さて。今日はどのダンジョンに行くか、リスナーに聞いてみようと思う。選ばせてやる、特別にな!」


> 「え!?マジで選んでいいの!?」

「よっしゃ撮れ高コースにしようぜ」

「奇行スキル活きそうなとこ行こう」

「“あの変態ダンジョンの続き”とか……まだあるんだよな?」




👦主人公:「(しまった……“選ばせる”=“地獄への片道切符”だったか……)」


> 「選択肢くれ!」

「本日の候補は?」

「“撮れ高あるとこ”でお願いします」




👦主人公:「……わかったよ、選ばせてやる。候補はコレだ!」


📋リスナー投票ダンジョン候補(主人公読み上げ)


1. 『古の草原』(モフ蔵お気に入り、のんびり系)



2. 『囁きの渓谷』(癒しと奇声が交錯する場所、切り抜き向き)



3. 『未明の劇場』(演出系ギミック多数、撮れ高だけは保証)



4. 『帰ってきた変態の巣窟(外伝)』(やっぱり変態枠)



5. 『忘却の書庫』(スキル重視、棒スキル進化のチャンスあり)




👦主人公:「お好きなの、どうぞ……。どうせまた、おかしな場所になるんだろうけどな」


💬コメント:


> 「④だな(即決)」

「あえての③、映え狙い」

「棒スキル見たいから⑤!」

「モフ蔵回も見たいなあ……」

「変態に囲まれる巫女服じゃない主人公も見たい」




👦主人公:「お前ら本当……“撮れ高”って言葉で世界を回すなよ!?」



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