第37話
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📺配信者、ダンジョン突入中。【コメントで攻略】
『大変な変態が現れた』──愛と変態の最終対話
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👑【ボス部屋:照らし隊の間】
闇の中にスポットライトが射す。
そこにいたのは、赤いマントを羽織り、胸をはだけ、全身で“愛”を語ろうとする筋骨隆々な男。
💬コメント:
> 「これ絶対、やばいやつ来た」
「変態界のラスボスだろこれ……」
「しかもめっちゃカメラ意識してない?」
👿ボス:「──来てくれたのだね、我が運命の人よ」
👦主人公:「はいはい、でたよ……また告白系だな?」
👿ボス:「君の配信を見ていた。君の声、姿、棒の扱い……全てが私の心をかき乱す!」
👦主人公:「……あ、うん。それで?」
👿ボス:「えっ?」
👦主人公:「だから、“それで?”って聞いてるの。君は、その先のことまで真剣に、真摯に考えて告白してるの?」
👿ボス:「え、えっと……その……愛は勢いというか──」
👦主人公:「愛ってさ、確かに素晴らしいよ。でもね……その愛、ちゃんと“相手に向いてる”? 君しか振り向いてないんじゃないの?」
→淡々とした理性全開の主人公の言葉に、ボスがぐらつく。
👿ボス:「……ッ!」
👦主人公:「落ち込むくらいなら、“告白しない”っていう選択もあったよ? 無理に伝えるのが愛じゃない。伝えない優しさもあるんだ。」
→その言葉に、変態ボスの顔が真っ赤に。
👿ボス:「──っ……キュン……(バタッ)」
→唐突に倒れるボス。まさかの“きゅん死”。
💬コメント:
> 「今日の主人公、なんか……光ってる」
「説教が染みすぎて涙出そう」
「まじで論理の武器で変態倒した……」
「え、好き……」
📈そして──
視聴者数+3,000人増
「説教王子」「論破巫女」「主人公、実は人格者説」がトレンド入り
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👦主人公:「……はぁ。マジで今回は、いろんな意味で疲れた……」
💬コメント:
> 「輝いてたぞ!」
「奇行と正論の融合」
「この人、やっぱ主人公だわ……」
「尊かった」
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🎥配信終了間際、主人公は言った。
👦主人公:「でもまあ……変態も、ちゃんと正面から愛に向き合えるなら、悪くない……かもな」
📺【配信終了】
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