第31話 副総長
「お前、危険だな」
「そう?」
「自覚ないとこも普通にこえ。やっぱ檻に入れるか」
そう言いながら、夜翔は檻の準備に向かおうとした。
「夜翔くんってばひどいな。副総長に対してその扱いはひどいと思うよね、沙音ちゃん?」
「……え?副総長!?ええぇ」
「そんなに驚く事だった?」
「うん。いや、けっこう」
結構意外だ……。
「意外だろ?悔しいが情報集取にはむかつく」
説明しながらも夜翔の手は動かし続けている。
「……でも、夜翔もリュカにそんなに警戒してなかったよね?」
沙音の呟きに、二人の男の動きが止まった。
「本当に夜翔がリュカくんを警戒してたんだったら、もっと近くにいたでしょ?」
夜翔は一瞬、驚いたように目を細めた。
「……まあな」
「本当に吸おうとしてたなら、リュカくんのほうが早かったよね?あのタイミングなら、夜翔が私を守る前にリュカくんのほうが先に私の血を吸ってた気がする………。ってことは、リュカくんも、本気だったんじゃないかなって」
リュカはふっと口を上げ、沙音のほうを見た。
「……どうだろうね。それは僕にしかわからない」
どこか挑発するような目つき。
でも、沙音にはそれが試すような目にも見えた。
「あと、リュカでいい」
「リュカ?……うん。リュカ、ね。なんかまだちょっと慣れないけど……」
「うん、次からはそう呼んでよ?」
「が、頑張るっ……」
最初よりリュカとの仲が、深まった気がした。
「………ったく、すぐ仲良くなりやがって」
「何か言った?」
「なんでもねぇ」
さっき、夜翔が何か言ってた気がしたけど、聞き取れなかった。
「まあ、そうだよね。心の狭い男だとは思われたくないもんね」
「てめぇっ……」
リュカはひらりとかわかす。
「沙音!」
「!」
突然の呼び捨て……!?
「学園で見かけたら声かけてね!」
「え?あ、うん!わかった!」
副総長って、そんなに軽く話しかけていい相手なのかな……?
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