第3話

第五章 危険な接吻


週末、バスケ部の田中が井上に声をかけてきた。


「先生、映画に行きませんか?」


「ダメよ。教師と生徒の関係でしょう?」


「でも……俺、本気です。先生も気づいてますよね?」


井上の脳裏に、あの放課後の体育館でのキスが蘇る。


そして先日、謎のメールが届いた。


『あのキス、見てました』


震える手でスマホを閉じる井上。いったい誰が――?


---


第六章 偽装と脅迫


午後の職員室。宮沢が林田を静かに問い詰めた。


「ラブレター、あなたですよね?」


「バレましたか……。川島先生、宮沢先生が来ると勘違いすると思って……」


「ふざけるな。君、自分が何をしてるか分かってるのか?」


「大丈夫です。もし失敗しても、僕には“次の人”がいますから」


「……“次の人”?」


(まさか井上先生か?)


---


第七章 メールの差出人


夕方、井上が川島に相談を持ちかける。


「紫、脅迫メールが来てて……誰かに見られてるみたいなの」


「大丈夫!私、力になるから!」


その時、井上の視線が川島の机のメモ帳に留まった。


そこには――

`tempmail_lover2024@...`

と書かれていた。


そのアドレスは、脅迫メールの送信元と酷似していた。


「……紫?」


「え? あ、ごめんなさい。何の話だったかしら?」


その笑顔は、もう“天然”には見えなかった。


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