転生者の異世界やり直し生活~一度目の失敗を糧にして二度目の異世界生活を充実させる~

霜月雹花

第一章

第1話 【二度目の異世界・1】✤


「……本当に戻って来れた」


 懐かしいとも思える実家の自室。

 その部屋の光景を目にした俺は涙を流し、心の底から喜んだ。


「正直、あの時に保険のつもりでお願いしたけど、しておいてよかったな……」


 二十年前、俺は今の世界とは違う世界で生きていた。

 しかし、この世界を管理している神様が偶々世界の観察に来た際、事故で俺の頭上に花瓶を落とし俺は死んだ。

 自分の過失で人生を終わらせてしまったから、何かしら償いをさせて欲しいと神様に頼まれた俺はあるお願いをした。

 神様が管理してる世界への転生、そして強い能力をお願いした。

 その時、俺は最後に〝もしも後悔して死んだら一度だけ、やり直しをさせてほしい〟と頼んでいた。

 神様はかなり渋っていたが、何度もお願いをして一度だけならと許諾してもらった。


「一応、ステータスも確認しておくか」


 異世界の定番、ステータスも勿論この世界にはある。


名 前:エリク・フォン・グレンシャル

年 齢:5

種 族:ヒューマン

性 別:男

属 性:火 水 風 土

レベル:5

体 力:500

魔 力:500

筋 力:500

知 力:500

敏 捷:500

器 用:500


・スキル

【剣術:1】【身体強化:1】【魔法の心得:1】


・固有能力

【アイテムボックス】【鑑定眼】【成長促進】

【マップ】【異界図書館】【健康な体】


・加護

主神の加護 商神の加護


「レベルも能力も全部初期化されてるな……」


 一度目の異世界での人生は、今思えば後悔するべくした人生を歩んでいた。

 好き勝手生きて最後にはその分のつけが回って来て、詐欺やら裏切りにあい俺は後悔しながら死んだ。


「あんな惨めな人生をもう一度なんて絶対に嫌だ。今度こそ人生を謳歌するぞッ」


 そう俺は意気込み、改めて自分の能力について一から把握する事にした。

 まずステータスの能力だが、一般的な成人の平均レベルは10~20とされていて能力値は500~1000付近。

 俺の場合はある能力・・・・によって、かなり成長率がおかしくなっている。

 まあ、一般人の平均数値も〝ヒューマン〟に限った話で他の種族の中には、今の俺と同レベルでも高い数値の種族も居る。


 次に三つのスキルについて、ここらは特に目立つようなスキルはない。

 【剣術】は、剣の扱いが上手くなるスキル。

 【身体強化】は、自身の身体能力を強化するスキル。

 【魔法の心得】は、自身の持つ属性を魔法として扱うスキル。

 三つ目の【魔法の心得】に関しては、属性がある分レベルが上がりにくいとされている。


「そのせいで一回目の人生は、魔法は遊び感覚で剣に没頭してたな……今度は魔法もちゃんと勉強して、魔法剣士を目指すのもありだな」


 そんな事を考えながら、次の固有能力に移動する。


【鑑定眼】

あらゆる物・者を視る能力。

他者からの鑑定系に対し、阻害する能力。※オン・オフ可能。


【アイテムボックス】

異空間に物を入れられる能力。

容量は〝魔力1=一枠〟となっており、枠内には同種のアイテムを無限に入れられる。


【成長促進】

スキルの成長率・習得率が上昇する能力。

能力値の上昇率が種族の最大値に固定。※ヒューマンは100。


【マップ】

自身が見た場所をマッピングする能力。

マッピングされた場所はいつでも確認が可能で、行きたい場所へ他者も連れて転移が可能。


【異界図書館】

異界の図書館へと繋がる扉を開く能力。

前と今の世界にある全ての書物が閲覧可能で、他の人物も連れて入る事が可能。


【健康な体】

身体の成長を促進する能力。

全状態異常への完全耐性も付与されている。


 異世界定番の〝鑑定、アイテムボックス〟に加え、能力値の成長率を100に固定する【成長促進】。

 【成長促進】にはもう一つ能力として、スキルの成長率・習得率も上昇する能力。


「【成長促進こんな】スキルがあるのに剣以外は怠けてたし、本当に駄目な人生を送ったな……」


 更に見た場所をマッピングし、いつでも確認出来る【マップ】という能力。

 異界にある図書館へ入り、地球と今の世界の全ての書物を閲覧できる【異界図書館】。

 そして最後のこれは、一度目の異世界で何度も俺を助けてくれた超優秀な能力【健康な体】。


「転移はスキルで得られる可能性もあったけど、難しいと思ってあの能力に組み込んだけど本当に便利だったな。図書館に関しては前の世界の道具とかこっちで作って商売しようとしたけど、そのせいで色々と問題がおきたからな……」


 今の世界は前の世界程、文化の発展がしていない。

 その分、魔法があったりするから不便さはそこまで無い。

 しかし、現代人として折角異世界に来たなら、発展させようという考えもあり色々と試しながら使った。

 最初は上手くいき大金も稼いだが、そのせいで目を付けられてしまった。


「最初は兄弟仲もそんなに悪くなかったのに、いつの間にか暗殺の依頼をされる程に憎まれてたからな……」


 そうしてそんな暗殺に狙われる生活になった俺を何度も助けてくれたのが、最後の能力である【健康な体】だった。

 正直、この能力は神様から最後におまけとしてもらった感じだった。

 前の世界で神様がミスって死んだが、不健康な生活をしていた俺はそんなに寿命も長くなかったと言われた。

 だから折角、こんなに色々としたんだから長生きしなさいと言われて贈られた能力だ。


「神様。すみません、前世と前の人生合わせても50年も満たせずに死んでしまって……今度こそ、寿命を迎えられるように頑張ります!」


 そう神様に対し謝罪をして、自分の能力の確認を終えた俺はまずはお腹が空いたから朝食を食べに食堂に向かう事にした。

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