第10話 海底の喪失


 視界は一面の黒で、覆い尽くされている。


僕は酷く冷たいところにて、自分が今どういう状況なのか上下左右すらもわからない――。

 

 刹那、暖かい光が差し、僕の体を包み込むかのように照らす。

暗く冷たい水の底から不意に、浮かび上がるような感覚を覚え、記憶に深く刻まれている愛おしい声が聞こえた。

 

 ――柴翠。


  名前を呼ばれた気がして、うっすらと僕は目を開けた。

あまりの眩しさにすぐに目を開けることは出来ず、痛みを感じるほどの強い光に、顔を顰める。


 何度か瞬きを繰り返し、その眩しい光に少しずつ目を慣らす。

ようやく少し視界が開けてきたところで映ったそこには、見覚えのない真っ白な天井がひろがっていた。


 ゆっくりと視線だけを動かし、辺りを確認して体を起こそうと試みたものの、体は鉛のように重く、腕を動かすのが精一杯だった。


 見えている世界は一面、白色で統一されていてこの空間は音もなく、静寂に包まれている。

自分が置かれている状況を把握しきれず、次第に不安の感情が浮かび上がってくる。


 暫くして、視界の右側にあった扉がゆっくりと音もたてずに開かれた。

空気が張り詰めるのを感じ、僕は静かに息をのむ。


 扉から視線を外すことが出来ず、注意深くその様子を窺っていると二十代くらいの女性が一人、部屋へと入ってきた。


 女性は僕の顔を見るなり、驚いたような表情を見せたがそれは僅かな間だけで、すぐにこちらへと声をかけてくる。

 

「深月さん、意識が戻ったんですね」

 女性は「安心しました」なんて言いながら、人懐こそうな優しい笑顔を浮かべている。


「私は看護師の如月といいます、とりあえずナースコール押しますね。ここがどこか、わかりますか?」

 女性は如月と名乗り、声を掛けながら僕の頭上にあるボタンを押した。


とにかく、何か言わなければと考えひとり、焦る。

 

「……い、え……すみ、ま……せん」

 言葉を発そうとした声は酷く掠れていて、それがとても不快で、そこで初めて喉の違和感に気付いた。


 左手を喉元に持っていき、不快感の正体を探ろうとしたのだが、触れたところに特に違和感はなく、動かした拍子に見えた自分の腕に点滴が刺さっていることに気が付く。


腕を上げて針が刺さってる部分を観察するように、見つめていたら声をかけられた。


「大丈夫ですよ。もう少ししたら先生が来るので、待っていてくださいね」

  声を発するのは諦めて、女性の目を見て頷いた。

 

 病室……だよな。


何があったのかを全く思い出せなくて、ナースコール越しに状況を説明しているその声を、聞いていることしか出来なくて、僕はなぜ病院にいるのか。


自分を取り巻く、得体のしれない状況と不安に、心は押し潰されそうになる。

 

 ――それに、どうしようもなく心がざわつく。この違和感は、何なのか。

 

 程なくして、五十代くらいの男性が病室へと入ってきた。


「深月さん、ご気分はいかがですか?」

「担当医の、東雲と申します。意識が戻ってすぐで申し訳ないのですが、脳の状態を見るために頭部CT検査・心電図・血液検査などいくつか、調べさせて下さい」

 どうしても声は掠れてしまうので、返事をしつつ大きく頷いた。


「わか、りました」

「検査結果が分かり次第、記憶を確認するための質問も、いくつかさせてもらいますね」


 医師は簡単にこれからの流れを告げ、部屋から出ていく。

僕は看護師さんに車椅子で検査室まで連れられ、それぞれの検査部門でカルテを提出し、自分の名前や生年月日といった本人確認の為の質問の後、検査自体は滞りもなく順調に進んでいった。


 すべての検査が終わり、自分がいた病室へと戻ってきた僕はようやく一息つくことが出来た。


 やはり、病院特有の匂いや雰囲気というものは苦手で、居心地はあまり良いとは言えない。

一人になった今のこの空間には安心感があり、気が休まるのを心の内で感じる。


 おそらく換気のために、開け放してくれていたのであろう病室の窓から見えている外の世界は、好天に恵まれていて雲ひとつない。


 許可を得ることが出来たら少し散歩でもと呑気に考えていたら、病室のスライド式のドアがゆっくりと開いた。


 東雲先生とスーツを着た三十代後半くらいの男性が、一緒に入ってきた。


「まずは検査の方お疲れ様です。深月さんにご紹介したい方が……こちらの方は警視庁刑事部捜査第一課の嶋崎さんです」

 僕のすぐ隣にまで東雲先生は近づいてくる。嶋崎さんは、僕の足元の方でこちらの様子を窺っていた。

このタイミングでの紹介と、警視庁刑事部と言う言葉の並びに動揺を隠せない。

 

「捜査一課の嶋崎です。折り入ってお聞きしたいことがあり、伺いました」

 頭の上の疑問符が乱発しているのが、視認できてしまうのではないかと思うほどに僕は今、混乱を極めている。


 最初に話を切り出したのは、東雲先生だった。


「まず先ほどの検査の結果ですが、現時点で特に異常は認められませんでした」

 何が何なのか、未だにこの状況についての説明を受けていない僕の不安は解決されていない。


だが体に特に異常はなかった、という結果は出ているので一先ずは安心、なのだろうか。


「ですが脳の損傷は分からないものも多く、異常所見なし、というのはあくまでも現段階でのものになります。なので、様子を見ながらにはなりますが、念の為一週間ほどは大事をとって、入院していただきます」

  一週間ほどの検査入院が必要ということを理解し、了承した。


「それで、記憶についての確認なのですが……深月さんの記憶は、現時点でどこまで思い出すことができますか?」

 そういえば、職場への連絡はどうなっているのだろうかと、注意が逸れてしまっていた僕に予期せぬ質問が飛んできて戸惑う。


「どこまで、ですか……」

 

 その言葉を受け、僕は考え込む。自分の事は、はっきりと思い出せるのにそれ以外の事を何ひとつ、思い出すことが出来ない。


 まるで南京錠を何重にもかけ、記憶の箱を開ける事ができないよう封印されているかの様な奇妙な感覚に、心臓は音を立て始める。

それは、言いしれようのない焦燥感に姿を変えて、僕に襲い掛かってきた。


 記憶には見通しが全く利かないほどの霧が立ち込めていて、白い靄が辺りを包みこんでいる。

一面、真っ白なその世界の中心に僕は、ひとり立ち竦んでいて靄を払うようにして進んでいくが、ぼんやりとしていて、やはり思い起こすことはできない。


 暫く進むと、ふと光る欠片を見つけ、僕は思わず手をのばす。次第に朧げだった記憶が徐々に、その形を成していく。


「どう、でしょうか?」

 東雲先生は静かにそっと僕の様子を窺うようにして、聞いてくる。


「確か、仕事を終えて、いつもの通りまっすぐ家に帰りました。次の日は休みで外に出る予定があったので、その準備をしてからお風呂に入って、その日は眠りました」

 ゆっくりと目を開けた僕は、ひとつひとつ記憶を辿り、紡いでいく。


普段と何も変わらない記憶であるはずなのに、感じるこの違和感は一体、何なのだろうか。


「次の日の記憶は、思い出せますか?」

「行きたい場所があって、何日も前からそこに行く計画を僕が立てていて……それで、僕だけじゃなくて誰かと二人で……、その人と僕が一緒に行きたい場所があったから」

 詰まりながらも口から落ちていく言葉は、自分が発しているはずなのに、他人が話しているような妙な感覚があった。


僕は一体、誰と一緒だったのか。


光景は浮かび上がるのに肝心のその顔は黒い影に遮られ、それが誰なのか、わからない。


「そう、ですか。では交友関係、例えばご家族だったりご友人、恋人の存在など何か、思い出せることはありませんか?」


 僕の家族? 友人……恋人?


 なぜかこれ以上、進んではいけないような、胸騒ぎがしている。


「家族は父と祖母の二人ですが、父は僕が高校生の時に亡くなっていて、祖母も二年ほど前に亡くなりました」

 紛れもなく、僕の口から発されている言葉のはずだ。

なのにどこか他人事で、自分の中にいるもう一人の自分が話しているかのような、異様な感覚は気持ちが悪い。


 こぼれた言葉は怒涛の勢いをもち、失っていたものが流れ込むようにして、脳裏へと甦った。


 映画を見ているようにそれを回顧し、疑似的にまた体験してしまったようで、息が詰まる。父さんが死んでしまったと聞かされたあの日も、おばあちゃんが亡くなったあの病室でも、一緒にいてくれたのは……。


 はっと我に返り、気づく。


僕は今、誰のことを思い浮かべようとしたのか、その部分には靄がかかっていてあと一歩のところが思い出せない。


 心臓の鼓動は速くなり、手が震える。


僕の中に存在しているもう一人の自分がこれ以上先に進んではいけないと警鐘を鳴らし、僕のことを引きとめようとする。


 それでも僕は、思い出したい。思い出さなければならない、大切な人のはずだ。


 その手を振り払い、懸命に手をのばし、光を放つ欠片を手繰り寄せる。四方八方へと散らばっていた記憶の欠片を大切に拾い集めていく。


 

 ――紫翠、好きだよ。



 不意に頭の中で聞こえる。その声は聞くだけで、とても安心するような、心が温かな幸せを感じるようなもの。

僕が何度も聞いてきた、大好きでたまらないもの。


 この言葉を聞いたのも、初めてではない。僕が何より、誰よりも大切に、愛していたものではないのか?


 そんな確証めいたものを感じるのに思い出せない、思い出すことができない。


その事実は、ひどくもどかしい。


 ――これは一体、いつの記憶のものなのか?

 

 徐々に集まり完成形を現す欠片は、僕の中の「何か」を同時に派手な音を立てて、崩していく。


その音に恐怖を感じたが、それでも僕のことを優しく呼んでくれる、あの声の存在を知りたい。

 

「目覚めた時、声がしました。でも僕にはそれが、誰の声なのかは分からなくて、でも僕の大切な人の声だと思うんです」


「それは、男性の声でしたか?」

 そうだ。目覚めた時の声も、先ほど聞こえたのも、同じ男の人の声だった。


もっとそばで、聞いていたいとさえ思った。


「……? はい、そうです」

「そう……ですか、恐らく記憶が混濁し、解離性健忘を引き起こしている可能性があります」

 僕の返答を聞いた先生は口を開こうとするが、中々言葉にはせず、何かを躊躇うかのようだった。その素振りに胸の辺りはざわつき、得体のしれない気持ちの悪さが僕の体を支配している。


 酷く嫌な予感がして本能的にこれ以上、聞いてはいけないと感じた。

今すぐ僕は、この人を止めなければ。怖い、でも聞きたい、僕は聞かないといけない。

相反する感情に心の中はぐちゃぐちゃで、体が震えてしまう。

 

「深月さんに、話しておかないといけないことがあります」

 意を決したように言葉にした、東雲先生を前に僕は緊張で震える手をお腹の前で組んでおさえる。


「……落ち着いて、聞いていただきたいのですが」

 先生は事の経緯を、粛々と話し出した――。

 

 僕は一週間前、無差別殺傷事件を企てた犯人がおこした事件に巻き込まれたそうだ。


犯人は車で人混みに突入し、僕を含めた十三人もの人を跳ね飛ばして、その内の九人もの人が亡くなったという。


 この病院へと搬送された僕は、幸いにも他の被害者に比べ軽傷だったが意識不明であったこと。


 搬送時にも、胸部X線検査や頭部CT、脳波検査といった精密検査を行ったが、明確な異常は見とめられなかったこと。


 裂傷などの外的損傷はいくつか見られたものの、この程度で済んだのは、奇跡的な事なのだと言われた。


 先生の話を聞き、さらにひとつずつ記憶の南京錠は音をたてて外されていく。


その度に心臓の音が大きく早くなって、背筋を冷たいものが流れていくような不快感に、これ以上踏み込んではいけない。

聞いてしまったら、僕は僕でなくなってしまうような、そんな気がした。

今すぐ止まらなければ、僕は記憶の蓋をあけてしまう。


「まず、私から言えるのは以上です」

 

「ここからは、私がお話します」

 僕の動揺に気づいていない刑事さんは、そのまま東雲先生から引き継ぐようにして話を続ける。


「深月さんは救急隊員が駆けつけた時、ひとりの男性の上へと折り重なるようにして、倒れていたそうです」

 心臓の音が、耳元で聞こえる。


叫びだしてしまいたくなるほどの恐怖に、頭の中を占領されていく。


「その方の、名前は……」

 


 ――陽向雅さん、という方だそうです。その方は搬送先の病院で、死亡が確認されています。

 

 その言葉の意味を頭で理解した瞬間、あの地獄のような光景がフラッシュバックしカメラのフィルムを見返すかのように、僕はすべてを思い出した。


 自分の泣き叫ぶ声と、けたたましい救急車のサイレンの音が、頭の中で鳴り響く。


 がたがたと歯の奥が震えて、喉元からこみ上げるものを抑えることが出来ず、慌てて口元を抑える。


吐しゃ物の中に、固形のものは混じっておらず胃液だけだったが、咄嗟に受け止めようとした、手と布団を汚してしまった。

 吐けるものなどないはずなのに、空嘔が止まらない。

体の末端から徐々に温度が失われて、氷のように冷たくなっていく。呼吸は不規則になり、息の仕方が分からない。


 なぜ忘れていたのか、忘れることができたのか、あんなにも愛していた雅のことを。


 呆然自失で、体にうまく力を入れることが出来ない。とてもじゃないが、現実を受け入れることができない。


 それまで聞こえていた周りの音や先生の声はぷつりと糸が切れてしまったかのように、一切聞こえなくなった。

慌てた様子で、何か僕に言っているのだろうか?  その声は聞こえず、無声映画を見ているかのようで、段々と世界がぼやけていく。


 視界は徐々に不明瞭になっていき、自分の体が自分のものではないようで、暗く深い水の底に沈んでいくように苦しい。


 意識をうまく保てなくなってきて、どんどん苦しくなる呼吸と、鳴りやまない自分の心臓の音だけが、やけにはっきりと聞こえる。


 息を吸えているのかも、わからない。苦しさに生理的な涙が一筋こぼれ、じわじわと目の前が暗くなっていく。

 


 ――紫翠、お願いだから息をして。

 

 雅の声がした。


その瞬間、体内に一気に酸素が流れ込む。 ぱっと明るく開けた視界と、周囲の音が戻ってきた。


「み、やび、どこ?」

 明滅する視界の中、雅はどこにいるのかと必死に探す。


「深月さん! 聞こえますか?」

 座っている状態で少し前傾姿勢にさせられ、背中へと手を当てられて、ゆっくりとさすられる。

僕は必死に首を縦に振り、苦しさから生理的な涙がぽろぽろとこぼれおちる。


「深月さん! 落ち着いてゆっくり息をしてください」

 視界が揺れ、涙で前が滲む。言われた通り、うまくできているのかわからないが、意識的にゆっくりと呼吸をする。


「深月さん上手ですよ、僕の手の動きに合わせて、ゆっくり息を吐いてくださいね」

 声を掛けてもらいながら優しく、背中をさすられる。


血の気が引いて冷え切った体に人肌の温かさを感じ、張り裂けそうなほど鳴っていた心臓の音は、少し落ち着きを取り戻した。


先ほどよりかは幾分息がしやすくなったが、僕の意識はそこで、闇にのまれてしまった。


 ――お願いだから、大切な人を奪わないで。僕を、一人にしないで。

 



 次に目を開けたとき、視界は見渡す限り真っ暗で、静けさに支配されている。


世界には自分しかいないような、そんな錯覚を起こした。

 眉間のあたりには鈍い痛みがあって、頭を動かすことさえ、とても億劫だった。


緩慢な動きで、何とか体を起こし、周囲を見渡す。部屋の扉の外からは、少し明かりが漏れ出ていた。


 その刹那、僕は先ほど起こったことすべてを思い出す。嗚咽をこらえるのに体は震え、声を出すことすらもままならない。

全くと言っていいほど制御の効かない感情が、渦を巻いている。涙は止まらなくて、ベッドへと崩れるように泣き伏した。


 悲しみがもたらす、身を引き裂かれそうなほどの苦しさに両手で顔を覆い、さらに体を折りたたむようにしてうずくまる。

叫んでしまいたいほどの慟哭の感情が生まれ、そうでもしないと僕は正気を保っていられないのではないか。


 本当に、雅にもう会うことはできないの?


 これは現実ではなく、悪い夢なのではないか。そうなのであれば、早く覚めて――。


 誰かこの現実を、どうか嘘だと言って。


 ――みやびを、かえして。


 なぜ自分だけが、生き残ってしまったのか。


なぜ雅は僕の事も連れて行ってくれなかったのか。


 また、ひとりになってしまった。


いや、おばあちゃんの時も、父さんの時も、雅はいた。いてくれた。


 でも、その雅はもういない。ぼくのそばには、いてくれない。本当に、ひとりになってしまった。


 今まで辛いことも、悲しい事もたくさんあった。何で僕ばっかりが、こんな目に遭わないといけないのかと、何度も考えた。

おばあちゃんがいなくなってしまった日、一度だけ雅にそれを言ってしまったことがあった。


 それを聞いた雅は、まるで世界から泣いている僕を包み隠すように、そっと抱きしめてくれた。


「俺はずっと、柴翠のそばにいるよ」

 僕の頭に手を添え、優しく撫でてくれて、優しいぬくもりをわけてくれた。

その優しい約束にあの時の僕は、とても救われた。

 その温かい腕の中にいる間だけは、身を裂かれそうな悲しみを少しだけ忘れることができる。

それからも、雅は事あるごとに抱きしめてくれて、僕の不安や寂しさを取り除いてくれた。


 そんな雅まで、奪うなんて僕は神様に嫌われているのだろうか。

もう二度と会うことが出来ないだなんて、信じたくない。


 雅に会いたい、いつもしてくれるように抱きしめてよ。


お願いだから、僕が大好きな声で「柴翠」って優しく笑う姿を僕にみせて。



 どれくらいの時間そうしていたのだろうか、顔を上げると部屋には一筋の光が差し込み、少し明るくなっていた。


 泣きすぎたのだろう。頭は靄がかかったように、朦朧としている。

目尻から涙が溢れる感覚に、そのままシーツに落ちて吸収されるのだろうと、ふと視線を下に向ければ、目の前にはたくさんの花びらが落ちていた。


 この部屋に花なんてあっただろうか? と不思議に思い辺りを見渡しても、それらしきものは置いていない。では、この花びらは一体、どこからきたものなのか。


 ひらりと落ちている花たちの上に、また一枚の花びらが増える。


先ほどから泣いているはずなのに、涙の粒は見えない。この花は僕から、おちているのか?

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