第9話 蓮雨のあとに



「紫翠、こんなところで寝てたら風邪を引くよ」

 体を揺すられ、目を開ければ父さんに覗き込まれていた。

そんな声と共に、僕の意識は覚醒する。


「……父さん? おかえり」

「ただいま、紫翠」

 微笑みながら優しく、頭を撫でられた。


「え……? 僕いつの間に、寝ちゃったんだろう」

「明日学校なんだから、はやくお風呂入れよー」

 そんな父さんの間延びした声が聞こえ、起き上がればブランケットがずり落ちた。


 今、何時だ? ちらっと時計を見れば、針は二十二時を指している。


 ソファからそっと足を下ろして立ち上がり、着替えを取りに行くためにリビングと廊下を隔てている扉を開ければ、丁度タオルを首から下げたおばあちゃんが脱衣所から出てきた。


「あ、起きたの、紫翠。まだ湯船のお湯、温かいからね」

「うん、ありがとう」


 自分の部屋へと入ってベットにスマホと狼さんを置き、部屋着にしているスウェットをクローゼットから取り出す。


 そのままお風呂に向かいお湯に浸かれば、心がほどけていくような安心感を感じた。

 


 お風呂から上がり、寝る準備を完璧に済ませてから部屋へと戻ってきた僕は、一日の疲れもあったのかベットへと寝転がってから先の記憶はない。


 

 翌朝。スマートフォンのアラーム音で、目が覚める。

 

 手探りで探して、時計を見れば、七時前。目覚ましを設定したままでよかった。


 音を止めれば、待ち受けの画面へと戻る。そこには何件かの通知が入っていて、その中に雅からのメッセージを見つけた。


 開いて確認すれば、それは昨日帰ってきたすぐ後くらいに来ていたもので慌てて、返事を送る。

 今日会ったときに、ちゃんと謝らなければ。そんなことを考えながら、僕は身支度を始めた。

 

 

 僕たちが通う高校は、夏休み前に文化祭を行う。映画館に行った翌日から、すぐに文化祭の準備期間に突入していて、僕は忙しく慌ただしい日々を送っていた。

 

 雅がうちに泊まった日から数えれば、一カ月ほどが経過したある日。

大方の準備作業も終わり、忙しさは落ち着いてきていて徐々にいつもの日常へと、戻りつつあった。


「陽向、呼ばれてるよ」

 

 お昼休みに入り穏やかな時間が流れ始め、雅とお弁当を食べようと声を掛けに行こうとしていた僕は、別の存在の声に阻まれてしまう。


 声の聞こえた方向へと視線を向ければ、声の主である同じクラスの男子と、その奥に雅のことを呼び出したであろう女子生徒が教室の入口の所に立っていた。


 その声に呼ばれた雅は、入口の方へと向かう。

 

 その場で少し話をしたかと思えば、雅は僕の方へと来た。


「ごめんね、紫翠。呼ばれたから、少し行ってくるよ。いつもの所で、先にお昼食べておいて」


 そう言ってまたすぐに、行ってしまう。

 

 

 文化祭の実行委員を任された雅は他学年との交流が増えて、僕よりも数倍忙しく動いていた。


 お昼休みを返上で打ち合わせしたり、放課後に残って準備したりしている。

 ここ数日はそういったこともなく落ち着いていたが、それまではその所為で一緒に登下校できなかったり、お昼をひとりで食べないといけなかったりと、少しの寂しさを感じていた。


 だから、雅との時間が少しずつ戻ってきたようで嬉しかったのに、実行委員をやることによって色々な人の目にふれるようになったからなのか、こういった呼び出しが極端に増えていた。


 僕は何とも言えない複雑な心境に悩まされて、本当に面白くない。


 今日来ていた人は、青色のネクタイをしていたから1つ上の先輩なのだろう。

 はっきりとした目鼻立ちに、黒色の長い髪を緩く巻いていた。

女性らしく華奢で、それでいて鈴のようなかわいらしく聞き心地の良い声で、雅の事を呼んでいる。

 

 雅の姿が見えなくなって、僕もいつもの所に移動しようと少し苛々する感情を抑えるように席を立った。


 近くにいた男子二人が「陽向のあれ、絶対に告白だよな」なんて言うのが聞こえ、僕の心に一気に波が立つ。

 言いしれぬ不安と黒いものに全身が、包まれてしまうような感覚。


「あれ、二年の美人って有名な先輩だろ?」

 聞きたくなんてないのに、耳が勝手にその音を拾ってしまう。

 動きたいのに重くなった足が、言う事を聞かない。

まだ決してそうと決まったわけではないのに、なぜか動悸と手の震えが止まらなくて。


 僕は何とか足を引き摺るようにして、その場を離れる。

 

 雅は中学二年生の後半くらいから徐々に、身長が伸び始めた。

 高校生になった今では、百七十五センチを超えていると思う。声も聞き心地の良い低音で、勉強や運動もできておまけに優しい。


 恋愛ドラマに出てくるような、女性が放っておかないスペックの持ち主だ。


 冷静に考えれば、今まであまり浮いた話がなかったということが不思議なくらいで、僕なんかではとてもじゃないが、隣を争う勝負にすら参加させてもらえないほどの人。

 

 あの先輩が、羨ましくてたまらなかった。女性に生まれたというたったそれだけで、何の疑問も違和感をも抱かれることなく、当たり前に堂々と雅へ想いを伝えられる。

 

 ――僕の方がずっと、雅のそばにいるのに。

 

 そんな嫉妬の感情に、心は支配されていく。僕の心臓は真っ黒な塗料を落とされたかのように、染みが全体に広がって黒く塗り潰されてしまう。

 

 ベンチに座っていた僕は、膝を抱えてその間に顔をうめていた。

 食欲なんてわかなくて、お昼のお弁当をとてもじゃないが食べる気になんてならない。

 

 もし雅が告白を受けてしまったら、僕が一緒にいれる時間は減っちゃうかな……。


 優しい雅は彼女のことを、何よりも大切にするだろう。

 そして……きっとその子は、雅の一番になる。


 

 そんなのは嫌だ、雅の一番は僕がいい――。


 

 そこまで考えて、はっとさせられた。


 僕は、自分の事が怖くなった。僕の雅に対するこの思いは、いつか雅の邪魔をしてしまうことになってしまうのではないかという恐怖が芽生える。


 今ならまだ、友達としての正しい距離に戻せるのではないか。


 僕が雅から少し離れれば、この気持ちを忘れてしまうことが出来るのではないか。


 自分に言い聞かせるよう、僕は何度も反芻して考える。

 

 そうでもしていないと醜く黒い感情に、押し潰されてしまいそうで。

 

 もし昼休みが終わってしまっても雅が来なければどうしようなんて、ありもしない想像をしてしまう。


 それはまるで、死刑執行を待っている囚人にでもなってしまったかのようで。

 実際の時間にすればそれほどでなくとも、体感時間はその何倍にも感じられた。

 

「柴翠?」

 

 どれくらい、そうしていたのだろうか。


 頭上から大好きな雅の声が聞こえ、僕はゆっくりと顔を上げた。

 

 僕の顔を見た瞬間、雅は唖然としたような表情を浮かべる。


「どうしたの? 何で泣いてるの柴翠、頭いたい?」

 慌てている様子の雅に、初めて自分が泣いていることに気が付いた。少しだけ冷静さを取り戻した頭は、思考を巡らせ始める。

 

 今、声を出してしまえば、僕は雅に情けなく縋ってしまうかもしれない。


 それだけは、何としても避けたい。だけどこれ以上、心配を掛けるわけにもいかない。


 懸命に大丈夫なことを伝えるため、僕は首を横に振った。


「とりあえず、保健室行こう柴翠。体調悪くなくても、目を冷やさないと腫れて赤くなっちゃうよ」

 

 雅は僕の手取り、保健室へと歩き出す。


 繋がれた手から伝わってくる雅の体温はあたたかくて、僕の事を心配してくれるその優しさがこんなにも嬉しい。

 なのに、水の中で溺れているかのように息が苦しくなる。

 

 どうしたら、僕はこの苦しみから逃れられるのだろう。


 雅に手を引かれ、少し後ろを歩いていた僕は足を止め、繋いでいた手を離して雅の背中を見つめる。


 いっそ、雅の事を忘れてしまうことが出来たのなら、僕は楽になれるのだろうか。


 もう、この苦しさから解放されたい。


そんな思考ばかりが頭に浮かんでしまい、自分の情けなさが浮き彫りになる。


 僕はいつまで自分の気持ちに蓋をして、見て見ぬふりを続けないといけないのか。


 物語でみる恋は、あんなにも甘く美しいものなのに、僕の恋はなぜこんなにも苦く醜くいのだろう。

 

 ――僕と雅が、同性だから?

 

 偏見なんてないつもりだった。


好きな人と一緒になるのに、性別なんて関係ない。僕自身がその当事者になるまでは、そんなふうに考えていた。

 

 だが実際は、自分がその立場になって始めて迷いが生じ、怖気づいてしまった。


 僕のこの気持ちを伝えてしまえば、雅の見ている世界が変わってしまうかもしれない。


 思いもしない同性から恋愛感情をよせられる事が、怖かったりはしないか。


 このまま僕だけが苦しいというので済むのなら、それでもいいのではないか?

 

 それとも、望みが叶うかもしれない危険性の高い賭けにでて一縷の望みに縋り、もし駄目でも今の現状を全て壊してしまえば諦めがつくかもしれない。


 そんな自暴自棄にも似た自分勝手な思考すら、脳裏には過っている。


「どうしたの?」

 やっぱり体調良くない? なんて覗き込み、向けられるその優しい声に、心は甘く締め付けられてしまう。


 忘れてしまいたいのに、忘れたくない。苦しいのに、嬉しくて、辛くて。


 隠したいし、隠しておかなければいけないのに、僕の想いを受け取ってほしい。


 矛盾する感情に振り回されて心の中は滅茶苦茶で、収拾がつかない。

 

 なんでもない日常に、どうしようもない程の好きが溢れてしまう。


 心の容量は満杯寸前で、零さないように必死だ。なのに決壊させれば、何かが変わるかもしれなくて。

 そうすれば、この現状を変える事が出来るかもしれないなんて、浅ましく期待をしてしまう。

 

 お願いだから、僕のことを選んで。なんて、欲望に際限はなくて。


 もう、限界だと思った。これ以上は隠しておけない。

 

 ――想いを伝えたい。

 

 ――雅に、聞いてほしい。

 

「柴翠?」

 



 好き――。

 

 ついに僕から零れてしまった気持ちは空気を震わせて音になり、言葉として意味を持ってしまった。


「え?」

 そして、その音は雅に届いてしまった。

 こぼれてしまった事に気付くが、もう取り返しはつかない。

 

「……それは、俺の事?」

 聞いた事のないほど静かな声に、雅が今どんな表情をしているかを見るのが怖くて、顔を上げることが出来ない。


「ねぇ、柴翠確認させて? 柴翠は俺の事が好きなの?」

 静かに淡々と聞かれているような気がして、頭の中を恐怖に支配されていく。


 何も見たくなくて、見えないように固く目を閉じる。

 

 もう誤魔化すことは出来なくて、同性の僕なんかに好きだと言われてきっと嫌な気持ちにさせてしまった。

 こうなったら僕はもう、雅のそばにはいられない。

 

「ちがっ、ごめん、みやびっ僕なんかが好きになって、ごめっ――」

 意を決して、顔を上げた僕の唇に暖かい何かがふれた。


 混乱を極め、慌てふためき謝ることしか出来ずにいた僕の言葉は全部飲み込まれ、その何かはすぐに離れていった。

 


 ――いまふれたのは、なに?



 状況を飲み込めない僕は目の前の光景にただ呆然とするしかなくて、まるで時間が止まってしまったかのような錯覚を起こす。

 

 そこには、とても幸せそうに微笑んでいる雅の姿があった。


「……みやび?」

 なんでそんなに、しあわせそうな表情をしてるの?


 ぼくのこと、いやになったんじゃないの?


 たくさんの疑問符を浮かべている僕を他所に、雅は続ける。


 魅力的なその唇がゆっくりと、言葉を紡ぐ。

 

「もっと俺のこと望んでよ、紫翠」

 一瞬。僕は、自分の耳を疑った。そのあまい誘惑に心は、おおきくゆれる。


 雅の事を好きすぎで、幻聴でも聞こえてしまっているのか。


 現実感のないそのセリフは本当に、雅が発した言葉なのだろうか。


 僕の頭の中でだけ再生された、都合のいい僕の妄想ではないのだろうか。

 

 こちらに向く、愛おしいものをみるかのようなその視線に、僕は今にも蕩けてしまいそうになり、すぐにでも手をのばしてしまいたくなる。


 本当に望んでもいいの?


 僕はわがままで、雅が理想とする恋愛は、僕では出来ないと思うよ。

 

 それでも、いいの?

  

 僕は雅の事が好きすぎて、離れないといけないその時が来たとしても、離してあげられないかもしれないよ。

 

 ――それでも許してくれる?


 雅が、許してくれるのなら僕は、みやびのことがほしい。 


「紫翠」

 両手を取られ、もう一度名前を呼ばれ視線を彷徨わせつつ、顔を上げた。


 僕の目に映る雅は、やっぱり優しく微笑んでいて。

 優しく包むようにして取られた手から伝わってくる温度は、温かくてとても安心する。


「紫翠の気持ち、俺は凄く嬉しいよ。ありがとう」

 雅の手に、少し力が入る。


「俺も、紫翠の事が好きだよ」

「順番が前後しちゃったけど……俺を、紫翠の恋人にしてください」

  言葉の意味が理解できた瞬間に、目から堰を切ったかのように涙が溢れてとまらない。


 これは現実ではなくて、夢をみているのではないか。そんな風に疑ってしまう。

 ここで目が覚めて、夢でしたなんて結末なのだとしたら僕は立ち直れない。

 

「……いいの? 俺っ、男だし。女の子みたいにっ、かわいくないよ……?」

 壊れた蛇口のように、涙は止まらなくて。

 

 あまりにも非現実すぎて完全に信じることのできない僕は、この期に及んでもまだ言い訳のようなものを並べている。


 自分が傷付くのが怖くて、雅の逃げ道を作るようにしてしまっている。

 もっと素直に、嬉しいと言えばいいのに。呆れてしまっている、もうひとりの僕もいた。


 

 後からやっぱり無理と言われることが、僕は何よりもこわい。


 その可能性が僅かでもあるのならば、いっそ手を取らないでほしいとまで臆病な僕は思ってしまう。

 そんな僕に雅は、安心させるように優しく言ってくれた。


「男とか女とかは、関係ないよ。それに、好きになるのに性別なんて関係ない。紫翠じゃないと、俺は嫌なの。それにいつも紫翠には、かわいいって伝えてるでしょ?」

 なんて言いながら僕の目の下に親指を沿わせて、止まることを知らない涙を優しく拭われる。


 その動きに合わせて目を閉じれば、また唇にふれるだけのキスをくれた。


 離れてしまった体温が寂しくて、目を少し開けると雅の真剣な眼差しに捕らわれる。


 本当に?


 雅も僕と同じ気持ちなの?


 僕は信じてもいいの? 


「ねぇ紫翠、俺にくれる? 紫翠の恋人になれる権利」


 本当に、受け取ってくれるの……?


 少しの逡巡の後。涙で震えてしまう声で、僕は答えた。


「うん。僕があげられるものなら、なんでも雅にあげるよ」

 雅は花が開くような嬉しそうな笑顔を浮かべた後、そのままそっと手を引かれ、もう一度優しいキスを落とされる。


 唇に感じたそのぬくもりは、僕の涙で少し、しょっぱいのに、とても幸せな味がした。


「みやび……」

「なぁに? 紫翠」

 いつも優しく耳心地の良い雅の声はいつもよりも甘美なものに聞こえ、心の中に満ち足りた感覚が広がっていくのがわかる。


「僕ね、雅の事が好きだよ」

 今度はちゃんと視線を合わせ、繋いだ手に力を込めた。

僕のこの想い全てが、この手を通して伝わればいいのになんて。


「紫翠は、ちゃんと言葉にしてくれるんだね」

「ずっと、雅に伝えたい言葉だったから、伝えられるのがうれしくて……何度も言いたくなっちゃう」

 言いながら恥ずかしくて、少し俯いてしまうと雅に抱き寄せられる。


「なにそれ、もぉ、紫翠かわいすぎるよ」

 俺の心臓いくつあっても足りないよぉ。なんて独り言のように言っている雅の首元に顔をうめるようにすれば、恋焦がれてたまらなかった雅の匂いに、頭はくらくらしてしまう。


 どこか夢心地の幸せな気分のまま僕は、ポツリとこぼす様に言った。


「僕の事、離さないでね……」

「離さないよ、絶対に」

 真剣な声音の雅から返事をもらえたこと、それだけで僕は嬉しくて。


 少しだけ混ぜた不安の色は跡形もなく消し去られ、いとも簡単に幸せの色へと塗り替えられてしまった。


「俺は、紫翠がどこかに行っちゃわないかのほうが心配」

「僕は絶対に、雅のそばから離れないよ」

 気持ちを伝えるように、腕を回した背中の服を僕はぎゅっと掴んだ。

 

 雅が僕の事をいらないって言わない限り、離れるつもりなんてない。


 そんな言葉はさすがに重たすぎるかもと思い、言う事はできなかったが、いつか違う形でこの気持ちを伝えたいなぁ。それを考えることが出来る、この上ない贅沢に幸せを感じた。



 叶うはずのなかった想いの蕾は、綺麗な花を咲かせた。

胸がいっぱいで、溢れ続ける涙に視界は歪む。


 想いあえるというのは、これ程の幸福感を得られるのだと、僕は身をもって実感した。


 雅がいない世界になんて、もう戻れない。


雅がいなければ、僕は息の仕方も分からないほどに、その存在に溺れてしまっている。


「はやく柴翠の目を冷やさないと赤くなっちゃうのに、離れたくない」

 雅に少し苦しいくらいに、抱きしめられている。


同じ苦しみでもこの苦しさはとても甘美で、幸せな気分をもたらす。


 このまま雅の中に溶けてしまえれば、ずっと一緒にいれるのになんて、馬鹿げたことが僕の頭に浮かんだ。

 

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