パワハラしてきた爆乳勇者パーティーを土壇場で裏切ってみた件。~魔王さんから領地をもらったので、のびのび開拓しながら見た目SSSランクの性悪女たちをお仕置きします~

ナガワ ヒイロ

第1話 爆乳勇者パーティーに土下座させてみた





 もし異世界に行ったら何をしようか。


 僕は女神様からチート能力をもらって、その力で女の子を助け、美少女ハーレムを作りたかった。


 男なら一度は考える、健全な妄想だろう。


 しかし、実際の異世界はそこまで甘いものではなかった。

 チート能力はもらえないし、困っている女の子を助けてもお礼を言われてさようなら。


 ハーレムなど夢のまた夢だ。


 たまたま手に入った古代の魔導書を解読し、古代魔法を習得したけど、それで得たのは勇者パーティーの雑用係という地位。


 いや、ただの雑用係ならまだよかった。


 僕が加入した勇者パーティーは誰もが目を奪われるような美女揃いだったが、彼女たちは性格が終わっていたのだ。


 理不尽な命令や罵詈雑言は当たり前。


 酷い時は凶暴な魔物の気を引くための囮として使われることもあった。


 まさに地獄のパワハラ生活。


 もうハーレムとかいいから日本に帰りたい、そう本気で思い始めた頃だ。


 僕のように転移してきたのではなく、日本でトラックに轢かれて転生してきたという同郷の男と出会ったのは――













 そこは魔王城。


 幾多の敵を討ち滅ぼしてきた勇者が、遂に王の間にて魔王と対峙する。



「ようやく辿り着いたぞ、魔王アーク!!」



 黄金に輝く聖剣を鞘から抜き、意気揚々と宣言する人物。

 膝まで伸びた金色の髪と黄金の瞳が印象的な気の強そうな美女だった。


 彼女の名はルナティア。


 人間が治める国の第一王女であり、魔王討伐の使命を背負う勇者だ。


 色白な肌と豊かな胸、細い腰と肉感のある尻。


 まさにボンキュッボンという言葉がピッタリな爆乳美女である。


 エロい。



「ちゃちゃっと片付けて国に帰るわよ!!」



 ルナティアに続き、独特な猫の意匠があしらわれた杖を振るいながら少女が一人余裕の笑みを浮かべている。


 艶のある長い黒髪をツインテールにした、ネコミミと尻尾が生えている美少女だ。


 彼女の名はメイ。


 獣人族でありながら絶大な魔力を持ち、大魔法をいくつも扱う天才魔法使いである。


 こちらもルナティア同様、信じられないくらいでっかいおっぱいで腰はキュッと括れており、太ももはムチムチ。


 まさに歩くドエロ猫。



「どうかお怪我だけはしないでください、皆さん!!」



 そして、いつでも治癒魔法を発動できるよう、仲間たちから一歩下がったところで祈りを捧げている者がいた。


 銀色の髪を肩の辺りで切りそろえた、耳が長い青い瞳の美女だ。


 彼女の名はマリー。


 エルフ族の女王であり、大精霊を使役する勇者パーティーのヒーラーだ。


 彼女もボンキュッボンである。


 いや、正確には背丈が他の女たちよりも頭一つ分高いせいか、そのおっぱいの破壊力はパーティーで最も高いかもしれない。


 ドチャシコエロフだ。



「久しいな、魔王!! 妾の炎で灰にしてやるのじゃ!!」



 最後に全身から魔力を迸らせて魔王を獰猛な笑みで睨む女が一人。


 真っ赤な髪を雑に束ねた人ならざる女。


 頭からは雄々しい角、腰からは竜の尻尾と翼を生やした、絶世の美女である。


 彼女の名はテレシア。


 竜族の姫であり、人間に味方して魔王を裏切った過去がある。


 まるで老人のような古風な口調とは真逆で、そのスタイルはボンキュッボン。

 竜のくせにおっぱいはホルスタイン級の爆乳美女だった。


 幼い少年には目の毒だろう。……いや、むしろ眼福かもしれない。


 エロドラゴン娘だ。



「ふむ」



 しかし、美女揃いの勇者パーティーと相対する魔王は男でありながら鼻の下を伸ばす様子もなく、彼女たちを見下ろしていた。


 流石は魔王というべきか。



「勇者ルナティア、魔猫メイ、聖女マリー、竜姫テレシア。待ちくたびれたぞ」


「ほう、私たちの名前まで知っているのか。私たちも有名になったものだな」


「ああ、知っているとも。友人から聞いたからな。お前たちの後ろにいる陽向君から」


「「「「は?」」」」



 ルナティアたちが視線を向けた先にいたのは、僕だった。


 おっと、そうだったそうだった。

 まだ勇者パーティーにはもう一人のメンバーがいたことを忘れていた。


 ここで自己紹介をしておこう。


 僕の名前は日陰ひかげ陽向ひゅうが。二十歳。名前から分かるだろうけど、日本人だ。


 いわゆる転移者であり、高校生の時にこっちの世界にやってきた。

 ハーレムを作るという野望の元、様々な努力をしてきた男だ。


 しかし、現実とは非情なもの。僕は異世界でもあまりモテなかった。


 顔はそこまで悪くないと思うのだが……。


 ハーレムを作りたいという下心が透けて見えるのかもしれない。



「ヒューガ!! アンタまさか、アタシたちを裏切ったんじゃないでしょうね!!」


「ち、違うよ!! 魔王の策略だよ!! 騙されないで!!」


「ふん。この軟弱な男に妾たちを裏切るなどという大それた真似ができるわけがないのじゃ、メイ」


「……それもそうね。アンタっていつもビクビクしてて男のくせに情けないし」


「み、皆さん、仲間割れはやめてください!! これでは魔王の思う壺ですよ!!」



 マリーが慌てて仲裁に入るが、僕の怒りはフルボルテージだった。


 言いたい放題言いやがって……。


 上等だよ。ギリギリまで迷っていたが、もう我慢の限界だ!!



「――古代魔法・バインド!!」



 僕は古代魔法を発動し、魔力の縄でルナティアたちを拘束した。


 無論、亀甲縛りだ。


 ルナティアたちの爆乳が強調され、とても眼福な光景を見ることができた。

 と、そこでルナティアたちがハッとして怒声を浴びせてくる。



「な、何の真似だ、ヒューガ!! 貴様、本当に裏切ったのか!!」


「うるせーよ、パワハラクソ勇者」


「ぱ、ぱわ、なんだ?」


「もう我慢の限界なんだよ。毎日毎日軟弱だの情けないだの好き放題言いやがって」



 僕は身動きが取れなくなったルナティアたちを放置して、魔王の方を見る。


 そして、直角90度のお辞儀をした。



「これからお世話になります、アークさん!!」


「おっけーおっけー。これからよろしくね、陽向君。あと俺と君の仲なんだし、呼び捨てでもいいよ?」


「いえいえ、そういうわけには。こらからお世話になのにタメ口は無理ですよ」



 僕と魔王が親しそうに話しているのが気になったのだろう。

 ルナティアが声を荒らげて僕を怒鳴り付けてきた。



「ど、どういうことだ、ヒューガ!!」


「……うるさいな。僕とアークさんは前から知り合いだったんだよ」


「いやあ、前に人間の町にお忍びで遊びに行ったら酔い潰れてる陽向君と出会ってさ。話してみたら驚いたよ。まさか同郷とはね」


「同郷、だと? 待て、ヒューガは異世界人のはずだ!!」



 そう。僕は日本人だ。


 そして、アークさんは元日本人。トラックに轢かれてこっちの世界に転生してきたのだ。


 初めて聞いた時は僕もびっくりした。



「ま、細かいことはいいじゃない。それより……」



 アークさんが王座から立ち上がり、ゆっくりと近づいてきた。


 そして、その手をルナティアの胸に伸ばす。



「くっ、私を辱しめるつもりか!! この外道め!!」


「え? 違う違う。そもそも俺、ロリッ娘サキュバスでしか抜けないし。お前らみたいなデカ乳は好みじゃない」


「……は? ぐあっ!?」


「うーむ、どこだ? お、ここか? あれ、違うな」



 突然の性癖暴露に間の抜けた表情を見せたルナティアの表情が、一瞬で凍り付く。

 アークさんの手がルナティアの胸にずぶりと入ったのだ。


 不思議と血は流れていない。


 アークさんはしばらくルナティアの胸の中をもぞもぞと漁り――光る玉のようなものを引っ張り出した。



「お、あったあった!! 勇者の力!!」


「ぐっ、げほっ、き、貴様、それは、私が女神様から賜った力だぞ!!」


「お前のものは俺のもの、ってね。じゃ、陽向君。勇者の力も奪えたし、約束通り君には領地と爵位を与えよう!! あ、しばらくは監視の名目でサポートも付けるから、領地の管理とかは心配しないでね」


「本当に何から何まで!! ……で、こいつら勇者パーティーはどうします?」


「ああ、もう脅威でも何でもないから好きにしていいよ」



 俺は思わずニヤリと笑った。



「ふふふ、ようやくこの時が来た!! 覚悟しろよパワハラクソ女ども!! 僕がこの手で復讐してやる!!」


「ま、待て、ヒューガ!! 復讐だと? 私たちがお前に何をしたと言うのだ!!」


「は? 自覚ないの?」



 ルナティア、メイ、テレシアは本気で僕の怒りの原因が分かっていないようだった。

 唯一、マリーだけは申し訳なさそうに視線を逸らしている。


 そうか、分かっていないのか。



「じゃあ教えてやるよ。お前らにしてきた最低最悪なパワハラの内容をな!!」



 まずは一番マシなネコミミ魔法使い、メイのパワハラからだ。


 こいつは酷かった。



「メイ。お前はよく僕を的にして魔法の練習をしてたよな」


「そ、それは、アンタだって断らなかったじゃない!!」


「断る断らない以前にいきなり魔法をバカスカ撃ってきただろうが!! 高笑いするお前の顔を思い出したらムカムカしてきた!!」



 続いてはドラゴン娘、テレシアだ。



「テレシア。お前は僕が老後のために貯めていたお金を勝手にカジノで使いやがった」


「強者が弱者から奪って何が悪いのじゃ!!」


「そうかそうか。じゃあ今日から僕が強者だからお前のありとあらゆる尊厳を奪い尽くしてやるよ!!」



 次にドスケベエロフ、マリーである。



「マリーは――唯一僕に優しくしたくれたから好き!!」


「も、申し訳ありません、ヒューガさん。わたくしには故郷に婚約者がいるのです。ヒューガさんの想いには、応えられません」


「この裏切り者がああああああああああああああああああっ!!!!」


「陽向君、それは流石に理不尽じゃ?」



 アークさんが横で何かボソッと呟いたが、よく聞こえなかったのでスルーする。


 最後、勇者ルナティアだ。


 こいつは特に酷かった。いくら何でも人の所業とは思えなかった。



「ルナティア、お前は何度も僕を魔物の気を引くための囮にしやがった。忘れたとは言わせないぞ」


「そ、それは、仕方ないだろう!! 貴様のような役立たずに役目を与えてやったのだ!! むしろ感謝してほしいくらいだ!!」



 改めてこいつらがパワハラクソ女ばかりでよかったと思う。

 だって何をしても心が痛まない。むしろスカッとするに違いない。


 しかも全員爆乳で、顔は超絶整っている。


 アークさんから貰った領地にこもって、これからじっくり嬲ってやることを考えると興奮してきた。


 僕は四人に近づき、その首を掴む。



「うぐっ、な、何を……」


「僕の使う古代魔法の中には、相手を服従させる禁じられた魔法が存在する」


「き、禁じられた魔法?」


「お前らはもう二度と僕に逆らえない。ああ、安心しろ。心を壊すこともできるけど、壊れたお前たちに復讐しても面白くないからな。じっくりじっくり丁寧に、身も心も僕の奴隷にしてやる」


「っ、や、やめ――ッ!!」



 僕は躊躇なく奴隷化の古代魔法を発動した。



「――古代魔法・スレイブフォールン!!」


「「「「きゃああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」」」」



 ルナティアたちの首に首輪のような紋章が現れ、その力を制限する。


 これでルナティアはもう僕に逆らえない。


 逆らうという意志を見せた途端、彼女たちに耐え難い苦痛を与えるのだ。



「はあ、はあ、はあ、ヒュ、ヒューガ、貴様。私は勇者でランデルキア王国の王女だぞ!! このような真似をして、タダで済むと思うのか!!」


「まだ状況を分かってないのか。いい加減、もうお前らに人権がないってこと理解したら?」


「な、何だと?」


「お前らはもう僕に逆らえない。生きるも死ぬも僕の機嫌次第。別にここで殺してもいいけど、僕は優しいからしないだけ」


「っ」


「分かったなら態度を改めろ。あ、試しに全裸で土下座でもしてもらおうかな。もちろん、連帯責任で全員ね」


「っ、き、貴様、ふざけ――っ」



 拘束魔法が解けると同時に、きっとルナティアは僕を攻撃しようとしたのだろう。

 しかし、その身体に激痛が走ったようで、動きを止めて呻いている。



「その痛みは土下座しないと収まらないぞ。ほら早く早く」


「っ、~ッ!!」



 ルナティアは激痛に耐えられなかったらしい。


 その場で服を脱ぎ捨て、爆乳をばるんばるん揺らしながら額を地面に擦り付けた。


 素晴らしい光景だ。



「ほら、他の皆も全裸で土下座しろ」


「っ、どうして、アタシが、こんな目にッ!!」


「ぐっ、こ、殺してやるのじゃ、妾は絶対に貴様を許さぬッ!!」


「うぅ、わ、わたくしは何もしてないのに……」



 僕は爆乳勇者たちの情けない姿を見て嗤う。


 こうして僕の、アークさんからもらった領地にこもってパワハラしてきた爆乳勇者たちへ復讐する日々が始まったのだ。








―――――――――――――――――――――

あとがき

ワンポイント小話

アークにはロリッ娘サキュバスの妻が1000人いる。ちゃんと全員と相思相愛。子供は大体3000人くらい。



★は作者のやる気に直結します。面白いと思ったら是非★を下さい。



「これは爆乳勇者たちが悪い」「聖女だけ巻き添えで可哀想」「魔王絶倫で草」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。


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