第3話 長身エロエロ巨乳女神は立ちションしたい
オッサン女神となって、地上に逃げ出したらいろいろあって、自分を祀る教会に転げ込んだ。
まさしく我が家を見つけたのはいいが、その我が家がヤバい。
「お前はシスターとか呼ばれてるのか? 比丘尼とか巫女じゃないんだな」
「なななな何を言って…おっしゃられているのやらさっぱり」
蠟燭を灯して改めて中を見たら、長椅子が四つあるだけの部屋の壁際に、なんか立っている。オバケ屋敷かよ。
近づいて見たら、ボロボロに朽ち果てた俺…女神像だった。ご自慢のメロンも半分なくなって、これじゃまるで痛みを感じる仏像だ。ああ面倒臭いので今後俺の像は仏像と呼ぶことにする。大丈夫、三千世界の外側だ。たぶん。
「ミュー様とやらは、みんなが崇める偉大な女神様なんだろ? それがこの有り様だ。政治は何をやっているのだ」
「政治は関係ないと思います…」
女神ジョークにマジレスされても困るが、とりあえず俺が民の崇敬を集めていないことは分かった。
「暗くて困るな…、女神パワーでどうにかならないか」
「め、女神様は祈りの力をお持ちです。……女神様…でしたら…」
「あーお前まだ信じてないな? ウエイトレスがそんな態度だから教会がボロボロなんだろ。困ったものだ」
「女神様がお姿をお見せにならなかったせいです! 他の神様は奇跡をお示しになられるのに、ミュー様はもう数百年音沙汰ありませんでした!!」
「それは申し訳ない! 俺からきつく叱っておく!!」
思わず反射的に言ってしまったが、誰にきつく言うんだ? 俺? そんな知らない女神の責任はとれないぞ。
まぁでも、この女の言い分は嘘ではないだろう。
何しろ職場放棄した挙げ句に、勝手にオッサンと入れ替わって逃げたのだ。いや、ということは俺の身体に女神が入った? どんな身体なのか思い出せないけど、それはそれで最悪だな。まぁ股間に未使用品もついているし………と。
「もよおした」
「え?」
「小便が出る、と言い換えた」
「ええっ!?」
何を驚いているのか分からない。まさかアイドルはクソしない教の信者か?
それはそれとして、尿意は俺を裏切らない。我慢がならないのでトイレの場所を聞いたら、外にあるという。
シスターに連れられて、裏口から外に出たら、その瞬間に得も言われぬ芳香が漂ってきた。おお、これはロクに掃除されていない公園のトイレの臭いだぜ。
「こちらになりますが……、あの、本当になさるのですか?」
そうして案内された先にあったのは、斜めに倒れた甕だった。すごいなこれ、人類の想像を遙かに超えてきたぜ。
シスターは何か言っているが、漏れそうなのでかまわずズボンの前を外して、そして構えようとして気づいた。
ない!
「やべぇ、どうやって小便するんだよ!?」
「ええっ!?」
立ちションのポーズをとったのに出口がないって、何の冗談だよ。
理不尽な怒りに震えると、シスターはしゃがみこんでスカートをめくった。なるほど、そうやって小便を出すのか…じゃねぇ!
「女神がなんで女みたいな真似しなきゃいけないんだ!」
「女神様は女性ではないかと…」
「いいや違う! 女神は女神っていう生き物だ。そうだ、なければ作ればいいだろう、出でよ聖剣!」
破れかぶれになって適当に叫んだら、なんということでしょう、生えてきた。
小便小僧のようにわずかに反ったポーズの俺の股間から、すんげー立派なのが天に向かって反り返る。やれば出来る子女神だぜ。
「よーし、これで解決だ。あーやれやれ」
「めめめめめめ女神様からっ!?」
「そんなところで寝たら汚れるぞ」
暗くてよく分からない甕の中にじょぼぼぼぼーっと注いだら、つーんと鼻をつく悪臭。
そんな甕のそばで、めめめめ言いながら倒れたシスターを、仕方がないので持ち上げて運んだ。
というか、ダボダボの服でよく分からなかったが、けっこういい身体してるんだな。
ただし小便の臭いというか服そのものが臭くて、残念ながら勃たなかった。この教会服、柔道部の部室の臭いがするぜ。
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