【40,000PV突破御礼】古医術で診療所やってたら医術ギルドに潰されそうになり、闇バイト先が魔王軍で魔族たちに溺愛されてます(R15)
第27話 あの柔らかさに動揺しつつ証拠を集めていたら、気づけば魔王軍に連行されていた件
第27話 あの柔らかさに動揺しつつ証拠を集めていたら、気づけば魔王軍に連行されていた件
──これで、ようやく医術ギルドと魔族戦争派の癒着を証明できる。
焼け跡から見つかった
俺は勇んで診療所に戻った。
それらはすべて、《アンドルム交易商会》へと繋がっていた。
人間と魔族の中立商会──その実態は、利権の隠れ蓑。
診療所に戻るなり、ラナが俺にぴたりと寄ってきた。
「……なんか、人間のにおいがする〜」
そう言って、俺の胸元に顔をうずめるようにして、深く息を吸う。
柔らかな感触が、無防備に押しつけられて──一瞬、思考が止まった。
「せんせぇ、なんか隠し事してない?」
「……してない」
声が少しだけ裏返ったのに、ラナは気づいていない様子で、
胸に顔を押しつけたまま、じと目で上目づかいに睨んでくる。
その仕草が妙に可愛くて、でも困るくらいに近くて、
息を整えるのに、少し時間がかかった。
「……せんせぇ、ちょっと顔赤いよ?」
俺は無言でラナを引きはがした。
気を取り直して、俺は調査の最終確認にとりかかった。
この証拠があれば、誰も言い逃れはできない。
──そう、信じていた。
──その瞬間だった。
背後に、気配。
振り向くより早く、数人の魔族兵に取り囲まれた。
「古医術師セレン、そなたを反逆の疑いにより拘束する」
「……へ?」
思わず間抜けな声が漏れる。
そんなはずはない、と頭ではわかっていた。
証拠はある。
真実は、俺の手の中にある。
──それでも、喉がひゅっと狭まった。
手足が冷え、背中を嫌な汗がつたう。
死ぬ、かもしれない。
そんな予感が、首筋を撫でた。
俺は、かろうじて胸ポケットの薬瓶に触れる。
震える指先に、現実だけが冷たく突き刺さる。
抵抗しても無駄だろう。
「……わかった」
自分でも驚くほど弱い声だった。
すぐ背後には、ラナの気配。
だが、俺はそちらを振り返らず、ただ静かに首を振った。
──来るな。これは、俺一人で行く。
ラナは気配を殺すようにその場に留まり、俺もまた、両手をゆっくりと上げた。
***
連行される途中、ふと視線を上げる。
岩丘の高み、木立の間──そこに、飛竜レオナルトの影があった。
ラナがその背にまたがり、こちらを見ていた。
視線が合い、彼女はそっと、小さくうなずいた。
──任せて、というように。
胸の奥に、かすかな灯がともる。
恐怖に支配されかけていた心に、わずかなぬくもりが戻ってきた。
俺は足元を見つめ、ひとつ深呼吸してから──
ゆっくりと、歩き出した。
***
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https://kakuyomu.jp/works/16818792435685695540
(新作紹介)ゲーム開発者転移無双!俺つええですが、美女AIに溺愛されてます。
PvP、戦記好きの方ぜひ!
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