本作、チートスキルとテンプレを破壊するような異世界ファンタジー!
笑いと絶望が混ざり合うカオスを感じてほしい。
これまでにない、異色のサボりテーマを取り扱う作品。
何と言っても、管理AIリクトのぐうたらぶりと、被害者たちの哀愁漂う「企鵝喫茶」での語らいが好きです!
絶望被害者たちにのみ開かれる、企鵝(ペンギン)喫茶室への扉が開かれる時、敗者たちの思いが綴られる・・・。
その企鵝カフェが結構、落ち着くんです。なんなら、自分もずっとそこに入り浸っていたいと思うほど。
ペンデヴァーがスペシャルドリンクとフリッパーアタック(本当は危険だそうです! ペチッ!)で癒してくれるのですから!
ギャグと切なさを行き来させる毎エピソード。
そして、プリンやサボりを巡る小ネタも効いており、重苦しいテーマを軽妙に包む巧さがあります。
破天荒であり、またそこに確かな救いと共感が芽生える作品です!