退院に向けて
ぐったりから徐々に回復してきたあたりでお医者様の回診があった。
初めて「退院」というキーワードがでた。
喘息発作は強いステロイドで抑え込めつつあるからステロイド量は減らしていく。
副作用を超える疲労感などの悪さをしているものはバセドウ病由来の可能性があるらしい。
元々疲れやすい体質があるってことだ。気にしている場合じゃなかったからそういえばそうだったかと言われて思い出した。
バセドウ病を発症したときは高校生だっし、症状の自覚もなかった。たまたま友達が「首の腫れ」を見つけてくれてわかっただけ。毎月の採血は投薬は受けていたけどよくわかってなかった。
出産のあたりではちゃんと真面目に治療に励んだけどここ数年は投薬もなく、定期検査のみだったからサボりがちだったし。
今思えば大学生活や短い社会人生活ですぐに身体を壊して周りに迷惑かけていた。
学校と社会に向いてねぇーとか適当に思っていたけど、持病あったわぼく。
自分を顧みるって部分がだめになってる人間だということか。自覚しかない。
とにかく約一週間後の退院を目指してとにかく廃用していく身体に抗って筋肉と体力を取り戻すリハビリへ切り替えるとのことだ。
ベットに沈めば呼吸と心拍の回復はすんなり行われることを確認してもらったので、お散歩や軽いスクワットの許可をもらえた。
自分で座るのは負荷が高くて、疲労し続けてしまって休憩にならないから、動いたらとにかくリクライニングしたベットに沈む。
深呼吸が必要な感じにはなるけどハァハァドキドキまではいかずに落ち着くことが出来る。
出来ることが増えるのは純粋に嬉しい。
そしてパラマウントなベッドへの愛しさは募るばかりだ。
家に帰っても自力で座れないだろうから座椅子を買ってもらうことにした。
選ぶ楽しみができた。
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