第9話 鉄砲伝来

 わが社に今、鉄砲伝来レベルの出来事が発生したのだ。

 3か月前、最新システムがわが社に導入された。

 反対意見も多い中、若者を中心に新システムのサポートなどをしてくれるとのこと

 使ってみたが、確かになれれば効率はあがりそうだが、慣れない。

 「先輩、これめっちゃいいですね。いつもしていた業務もかなり効率化できますよ。」

そう嬉しそうに話しかける、日出吉とは反対にまだ慣れない。

 旧式のシステムは新システムとの引継ぎが終わり次第終了となるのだ。

 さすが、若い日出吉だ新システムにも慣れてきている。

 後で、また日出吉に教えてもらお。  



 あれから早3か月、新システムに慣れてくると、旧式がいかに効率が悪かったのだと思い知らされる。

 また、若い人たちを中心に、教えたりサポートをしてくれたりなど、今の若い子たちは優秀だな。

 そんな、新システムの名前が、{TANEGASIMA]だそうだ。

 戦国時代の鉄砲もこれほどの衝撃だったのかもしれないと思いながら、今日も仕事をする。

 このシステムにより、事務の仕事が各段に早く終わるようになったと総務や営業事務の人達が喜んでいた。

 「これで、残業時間が減るぞ!!!」

 「家で仕事しなくて済む」

 会社の業務をここまでいっぺんさせるとは、恐るべし、「TANEGASIMA」

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