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  • あとがきへの応援コメント

     ナラティブに語ると人間は互いに理解し合い、支え合うことができると美しくいえるんですけど、実際はこっちの言ったことの半分も伝わっちゃいないし、相手の言ってることの三割も理解できてやしないですよね(計算おかしいな?(笑))。加えてそもそも自分が言ってることと、本当の意図も一致していなかったりするし。まあだからありとあらゆる言い方で繰り返し伝える努力や聞く努力が必要なんですけど。その辺りの理解も経験も足りないと、見事に第三篇みたいなことにもなりますよね。すっごいリアルでした。
     全篇通して、ナラティブの力強さと怖さ、コミュニケーションのいい加減さが嫌というほどわかるお話だったと思います。でもわたしたちは物語のもつ曖昧さを楽しいと思える側面もあって、時にその絡めとる力に自覚的でありながらも、曖昧さが生む余韻や余白から、言語化しきれない人間自体の揺らぎを何とかして捉えようとするんじゃないでしょうかね。
     あれ、もはやミステリの話じゃなくなってますが、まあもういいですよね(笑)。素敵なお話を拝読させていただきました。ありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき、そして丁寧なコメントをありがとうございます。
    おっしゃる通り、物語のもつ曖昧さを楽しめる側面があるからこそ、創作でも、いえ、もしかしたら人生も同じかもしれませんが、勘違いやすれ違いからドラマが生まれるのかなとも思います。

    第3篇については形式による認知トリックの仕掛けや、修辞、語り、構造にもいくつか仕掛けを使って伏線を忍ばせています。ミステリのトリックというわけではないですが、もしよければご参考にしていただければと思います。

    お読みいただき本当にありがとうございました。


  • 編集済

    ヒント集・解答編への応援コメント

     すみません、ちゃんと読めてないと思いますが、自分の読みを書きますね(ぜんぜん的外れでしたら読み筋を教えてください)。椿さんの気持ちは、自分が傷つかないよう偉そうに振る舞い本音は言わない「私」、天文部の活動をはじめ物事に情熱を持って取り組む「私」、本当は傷つくのが怖い臆病な「わたし」の三つがあるということでしょうか。晴人は一番上の、彼女にとっての仮面である「私」と、その下の優しさと情熱を持った強い女性としての「私」しか、結局見えていなかった。晴人はその二つを「全部ひっくるめて好きだ」と言うのですが、椿にとっては長いこと気づいてほしかった「わたし」には、気づいてもらえないまま告白されてしまった。「私」を可愛い、好きだなどと言ってもらえるはずがないと思っていたのに。でもそれも自分の一部、好きだと言ってくれているだから告白は受け入れるけれども、祝福されているのは「私」と晴人、「わたし」は取り残されたまま。だから「わたし」は涙を流した。こういうことでしょうか。

    《追記》
     あー、まあ晴人はクソ野郎ですね。後輩にも言われてましたね、ずるいやつだと。自分でも似たような男を小説に書いた気がしますわ。DV構造に近いというのはそのとおりですね。でもたまに優しいから好き。長続きしないんじゃないすかね、この二人(笑)。でも最後の涙は自己受容の涙だとすると、まあ別れても椿は大丈夫なのかもしれないですね。

    作者からの返信

    第2篇お読みいただきありがとうございます。
    作者としての解釈ですけれども感情やナラティブを除いて時系列と事実だけを整理すると、晴人くんは恋愛倫理においてかなり酷い男子かなと。
    彼は入部当初から椿のことを気にしています。その後、半年間、部室に居続けて彼女と2人きりで話を聞いて思わせぶりな態度を取り続けています。その間に元カノに他の女子(椿)のことを話し続けて自然消滅。去年のクリスマスイブには、場所と時間だけ伝えて元カノとの約束の舞台に椿を呼び寄せてます。椿から見るとそこに行ってしまうと心が壊れるし、行かないと彼を見捨てた女になってしまう。そうして椿は女子高生探偵なんていうバカな仮面をかぶって、なんとか迎えに行ったわけです。そこまでやったんだから告白してくるだろうと期待していて、1年間も待ち続けていた。
    だから椿は、晴人は回避癖があって、ムカつく男だと思っています。でも自分の話を聞いてくれるし、不意に優しくされるから好きなんです。

    つまり裏の全体構造としてはDV構造に近いバットエンドなんです。

    3層構造はアオノソラ様の言う通りで正解で、椿は2層目までしか晴人が見てくれないと思っていて残念に思ってます。でも偉そうな私、頑張ってる私は認めてくれた。

    だから、この物語はバットエンドではないんですね。なぜなら椿の本当の悩み、トラウマが自分の情熱は人を遠ざける、誰にも届かないことだったからです。最後の最後に回避癖のある晴人が自分にちゃんと告白してくれた。自分の情熱は届いた、世界を変えた、無駄じゃなかったって思えた。その自己受容の涙が最後の涙というのが作者の解釈です。


    《追記》
    返信ありがとうございます。作者としても、たぶん長続きはしないかなと思ってます。ただ、椿は自己否定が強いけど本当はもともと大丈夫なんじゃないかなというのが作者の感想ではあります。危ないのは晴人の方という設定になってますね。

    少し自分語りになりますが、これをこの連作に入れたのは、文芸風のナラティブで加害性が隠蔽されるのと、ラノベ風のナラティブで被害性が希釈されてしまうというのがあったためです。もともとは文芸パートを作っていて、被害性を面白おかしく告発するためにラノベパートを作ったんですけど、全然、被害性を告発出来なくて、苦肉の策で番外編、ヒント集、解答編を作ったという経緯があります。如何にナラティブが恐ろしいかを実作してみて感じました。ここから第1篇の構想が生まれた感じですね。

    編集済
  • 番外編への応援コメント

     さて、推理しよう。
     コメントで予告いただいてなければ、可愛らしい高校生男女の恋愛小説として読んでしまうところでしたよ。そう読んでもなかなか魅力的でしたが。
     再読して、違和感あるところ探してみます。

  • 前編への応援コメント

    「二人で感想を言い合うんだ。」で語るに落ちてるじゃないですか。かわいいですね。


  • 編集済

    エピローグへの応援コメント

     企画にご参加くださりありがどうございます。一作目まで読んでの感想です。まず「文学的」ミステリとして興味深く読み、楽しませていただきました。鉤括弧付きなのはもちろん所謂文学作品であることを第一に志向した作品ではなく、文学を仕掛けとしたミステリだからですが(これも誤読だったらすみません)、一方で手記の文体や全編通しての心理、形態、所作の描写、構成も多分に文学的であったと思います。
     でも何より、文学の有する解釈の揺らぎで事実を誤読させ現実の枠組みを変えてしまうという作用力をトリックに用いた仕掛けや、それ自体が読み手の誤読をも誘発するメタ的な構造も含めてとても見事で、フェアなミステリとしてしっかり成立していると思いますし、何より面白かったです。
     途中の感想にも書きましたが、私小説で事実をベースに書いていても書くことと書かないことの取捨選択だけで立ち上がる物語は全く変わってしまいます。「事実を書いてるんだから嘘じゃない」という自己欺瞞に自分で腹が立って一回書いたものを破り捨てましたけど、「藪の中」ではありませんがナラティブの恐ろしさというか、力強さというかに、我々はあまりにも無頓着なように思います。昨今のSNS界隈を見ても。
     なぜこの小説が読まれないんでしょうかねえ? わたし如きのレビューは鼻くそほどの役に立つかも疑問ですが、書いてみます。

    作者からの返信

    コメントとレビューいただきありがとうございます。
    倒叙ミステリものに近いので、アオノソラ様の企画と趣旨が合っていないかもと思っておりましたが、楽しんでいただけたようで嬉しい限りです。
    本作の元々の着想は、村上春樹風の文体による加害性を警察小説で暴くというものでした。もちろん、村上春樹先生の小説を批判している訳ではなくて、そういう一面があることを強調した作品です。
    アオノソラ様のおっしゃる通り、ナラティブの力は非常に強いですよね。今回は村上春樹風の文体で犯人を描いたわけですが、推敲時に書いた本人でさえ犯人に同情してしまう程でした。
    第2篇は本格ミステリーではなくて恋愛小説を装ったある種の心理ミステリーです。第1篇のプロトタイプのような作品で文体によるトリックのような物があります。企画の趣旨とは異なりますが、読んでいただけると嬉しいところです。

    編集済

  • 編集済

    第2章 証言 ─家族─への応援コメント

     なるほど、どっちに揺らぐかなあ、と思いながら読みましたが、そっち方向でしたか。わたくしごとですが、私小説を書いたときに、いくら客観的に書こうとしても、自己弁護、自己演出をナラティブに語るのを回避できませんでした。
     でもこれは、もっと高度かもしれませんねえ。続きでどうなるか。

  • エピローグへの応援コメント

    フーム……不思議な話でした。というか主人公が結構衝動的すぎるきらいがあるように感じます。刺されてしまった側が可哀そうでした。企画参加ありがとうございます。

    作者からの返信

    第1篇誤読を読んでいただきありがとうございます。本編は第2部からですので、よろしければ、お読みいただければと思います。


  • 編集済

    第1章 声なき教室への応援コメント

    以下企画を見て面白い試みと思い見にきました。
    https://kakuyomu.jp/user_events/16818792436000913888

    因みに私も面白半分で診断してみましたのでリンク先に貼っておきますね。
    https://kakuyomu.jp/users/S-Mizuha/news/16818792436046233522

    なお人間の目からしてAIが書く小説って「魂」がないという傾向があります。
    またChatGPTはお利口ちゃんなので(と言うよりAIだからでしょうか)、
    どんどん過学習していき、評価に拘った内容になってしまい
    …要は文調が綺麗すぎて(言わば内容が「未来的すぎて」)頭に入らず
    どうしても「なんだかなぁ…」って言う内容になりがちなんですよねぇ。。
    (その為、画像AIとは違い叩かれにくいのですが…)

    現状個人的に「AI」が創作するとどんな感じになるのか、はたまた
    それが人間の心に「本当の意味で」刺さるにはどうしたら良いか
    色々調査している立場だったりするので(趣味で)…今度お時間がある時に
    再度じっくり読んでみたいと思います。

    この度は企画の立ち上げありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    コメントいただいた内容、本当によく分かります。

    今回の連作の内、2編はアイディアとストーリーラインは自作で、あとはAIに書かせていますが、書いてから自分で読んでも本当に面白いのかよく分からないんですね。

    公平に評価できればと思うんですが、なかなかレビューが得られる場もないですし…難しいところです。

    AIでなるべく公平に評価できればとも思ってプロンプトを工夫していますけれども、本当に公平なのか確認もできませんし。。。

    なので、他の方のAI評価が高い物語を読んでみたいなと思って企画を立ち上げてみました。

    また、機会がありましたら是非ともよろしくお願いします。