第19話 スズメバチの一撃
田舎に限らず、昆虫の住まいはどこにでもあるけど。
咄嗟に対応出来ない昆虫(スズメ蜂とかアシナガ蜂とか土蜂とか熊蜂とか)
の襲撃は、命にかかわる。
秋の蜂は、巣に子供が沢山居る為か、気が荒い。
朝夕に、秋の虫の鳴く音が聞こえるようになった季節が
一番危ない。
そんな季節の日曜日の休日農作業。
(平日は会社員)
笹薮に草刈り機でブーーンと一刈りした、次の瞬間。
頭部にカツンと硬い衝撃。
次いで、激痛。
スズメバチの体当たりをくらって、頭を刺されてしまったのは
農家の跡取り息子。
咄嗟に走って、その場から退避。
次の集団が出てくる前に、撤退!
頭部をスズメバチに刺されたら、命にかかわる。
限界集落チックな田舎の日曜日に、病院受診なんて不可能。
救急車を呼ぶが、来ない。
刺された患部の毒を絞り出し、冷やし、安静。
救急車が、まだ来ない。
激しい頭痛を訴え始める、農家の跡取り息子。
1時間近く待って、やっと救急車が到着。
そこから、蜂による受傷を受け入れてくれる病院を探しながらの搬送。
まあ、病院までが、遠い遠い。
やっと受診して、事なきを得たけれど、
2回目、またスズメバチに刺された場合は
こんなに時間がかかっては、多分間に合わない。
来月辺りで血液検査して、
『エピペン』の購入を検討しようと思った。
草刈り作業は、とにかく過酷。
暑い季節の草は、刈っても刈っても、数日で薮になる。
順繰りで、田んぼの畔や、畑の脇、栗の木の下を、草刈り機で刈っていくのだけど
滝のように汗をかきかき、ブヨやアブや蚊に刺されて。
それでも、せっせと地道に、地道に。
ホントに、きりがない。
出来るだけ除草剤は使いたくない。
草の中にも益虫はいるし。
雨が降ったら、除草剤は畑や田んぼに流れ込み、作物を枯らしてしまう。
カエルやヤゴやタガメを殺してしまうから。
そこで、地道に人力で草刈り作業が必須となる。
近年の過酷な暑さで、熱中症の危険もある。
スズメバチの一撃は、予期せず来るから
本当に危険だ。
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