物特有の感情
日が暮れて待っていると夜になっていた。それでも今日は帰ってこない。明日も休みだから遠くに出かけたいのだろう。
「ただいま。」
今日は二人の声がしていた。見てみると買い物かごに食料が入っていた。机に荷物を傘を置いて傘はキッチンに行く奏那を心配そうにこちらに聞いてくる。
「不器用だけど大丈夫なのか。変な物でないといいんだけど。」
「大丈夫ですよ。色々とここ最近作っていましたし。」
そんな心配は杞憂で終わり怪我無く終わった。本音を言うと怪我をしそうになったことがあったので心配はしていたがそれを言うと傘はうるさいほど心配するので言わなかった。出来たものを並べて少しだけ夕食を食べていた。すると時計が話しかけてきた。
「本当は嘘の時刻を教えてあげたいんですけれどね。昔良かれと思って時間をずらしたんですけれども工場送りになったのはいい思い出です。時間は残酷なものです。」
外を見るといい時間になっていて時計の気持ちも分からなくはなかったが本来の職務をしてほしいと思った。
「ほんとにな、雨が降って嬉しがっているのにお天道様はひねくれてやがるんだ。ちょっとは空気読めっていうの。」
この間はなんだかんだと文句言っている傘だったが内心は二人の事を考えていると会話で少しだけ見えた気がする一日だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます