不運?に対して感じる明らかな殺意
やらかしたー!階段を下りてきたトール達に挨拶をしたが様子が変だし、俺がなにかしたのではないかと言う疑いの視線を感じた為、記憶を少し遡ったところ、トール達に能力を使用していたことを忘れていた。その後、トール達に話しかけることをせず作戦会議となった。
「…ミスった。トール達に能力を使ったこと忘れてた」
「…ケイ。あなたの能力って念動力だったんじゃないの?」
「"念じれば動かせる力"と書いて念動力だ」
相手がこう言って欲しい。と言う念じる部分と、相手の喋りたくなる内容を動かす力の部分で構成されている。
「屁理屈だね。でも、そう言うことが出来るのが能力の良いところでもあるかな?」
「アルの能力もそう言うこと出来るんじゃないか?…確か鑑定だろ?人や物、それらの心情辺りも見えるようになるんじゃねえの?」
「………心情かは知らないけど、相手の心を読むこと位は出来るよ?言ったら距離置かれそうだったから言わなかったけど…」
え?いつからだよ?
「今年の春からだよ。あなたと話している時に、あなたの心の中の声が聞こえた気がして…その日は無かったことにしたけど、私の誕生日辺りからこの能力を調べる為に色んな人の観察をして、心の声が聞こえるようになったの」
「ほーん。だからそのタイミングで俺の家で寝ることが減ったのか」
「まあ、あの人があなたの家に中々行かせてくれなかったのも…あるんだけどね」
……ほーん。まあ…
「心が読める程度で距離置くなんてし無いよ。ってかこれから学校なのに、お前を一人にするとか出来るわけねぇじゃん」
「…良いこと聞いた。学校では、あなたが私から離れることが出来ない。だから一緒に行動して一緒に過ごそう」
「その理屈はよくわからんが、俺がループせずにちゃんと死ねるまで一緒に居て貰うぜ…!」
一応最大限の格好付けだが、一緒に居て欲しい理由は単純に役に立つからだ。
「…むー。もうちょっと情熱的なプロポーズが良かった。役に立つって理由だけなのは悲しい」
「今のでもプロポーズ判定になるのかよ…。まあ頼むぜ相棒。これから入学式だ」
「わかっt『緊急事態宣言発令!緊急事態宣言発令!たった今、隕石が急に出現し王城に迫っています!住民の皆さんは直ちに避難をして下さい!」
………は?
「…おい、これトール達を狙ったループさせる為の隕石じゃないよな?」
「その可能性は全然ありそうだけど…どうする?逃げる?」
「ループしたらまたこの状況に逆戻りすんだから今、隕石を止めに行くぞ」
多分俺は戦力にならないと思うけどね!
「じゃあトールを追うところからだね」
「え?あれ?…もう学校に行ってたのか…よしなら直ぐ行動だ。学校に向かうぞ。その間にすれ違って会えなかったら一緒に死んでくれ!」
「わかった♪︎」
喜ぶなや。そうして俺達は宿を出て隕石の落ちる王城へと向かった。
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