秘花*解説

 既にお気づきのかたも、いらっしゃると思われますが……淑女(お嬢様)が通う伝統あるミッション系女子校で展開される物語です。


「わたし」・「私」でふたつの個性を表現して「桜」で年月の経過を表しています。


 まぁ内容は、いわゆる「百合」ですね。


 自分に自信がなく「ここ」でも透明な人間として日々をやり過ごそうとしていた「わたし」と、見た目の容姿しか求められず、自らの内面を愛してもらえなく、日々に絶望していた「私」が、同じクラスで席が隣り同士という「運命」に導かれ「神」が見守る学舎まなびやで、秘密の恋を育み、愛へ昇華してゆく過程を、ちょっとエロティックに詠みました。


 最後(卒業)には、いやおうなくふたりに照射される、世間の「価値観」を「黒き箱庭」と比喩し、ちょっと思わせぶりなラストを演出しております。


 なぜ詠んだのか……?


 たぶん、このような百合系の、少し色気のある短歌は誰も詠まないだろう……と思い、公開しました。


 なぜ20連首……?


 コメント返信でもお答えしましたが、10首連作部門で中間選考をパスすると、新たに20連首を詠んで公開する……と、なっていたので、どんなものかと思い、詠んでみました。


 10連首は、みなさん詠んでいらっしゃると思われますが、20連首は、なかなかに難題でしたよ。


 句の順番を入れ替えたり、追加したり、削除したり20のストーリーを紡ぐのは、10首よりも大変なものでした。


 けれど……短歌を詠みなれている「猛者」のみなさまは、この20連首をも、いとも容易くクリアして、素晴らしい短歌20連首を詠まれるのでしょうね……。


 中間選考をパスされた方々かたがたには、素晴らしい短歌を期待します。


 最後にこの「秘花」に♡応援・コメント・★評価及び本文レビュー評価をありがとうございました。


 また「ステルス読み」(普通に読んで立ち去ることを私はステルス読みと呼称してます)していただいたみなさまにも、お礼申し上げます。


 気が向いたら、また無謀にも追加エピソードで新たな20連首を詠むかもしれません……。


 なので「連載中」のままにしておきます。


 それと……どなたかBLボーイズラブで、詠んでくれないかなぁ?(笑)


 ***


 しゃもこ様……BL短歌の道すじをつけていただき、ありがとうございました。


 BL短歌……書きたい・詠みたいですよね。どうか恥ずかしがらずに作品、創造し、詠んでください。


 しゃもこ様のあとに続いてください。

(リンク貼りができないので申し訳ない)




 恋の花

 淡き色香が

 ひっそりと

 気づかぬうちに

 あなたのなかへ

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