知識ではなく、感情を通じて繋がる出会い。

第三章は、まさに“SF版・心の共鳴”。
ヘレナが「音楽」や「家族」という概念を旅人と分かち合うことで、マザーにも変化が訪れる。
それぞれ異なる存在でありながら、孤独を抱えていた彼らが共鳴しあい、言葉を超えた繋がりを築いていく様が、詩的で神秘的で、胸を打つ。

「プロメテウス計画」の名前が出た瞬間には、背筋がゾクリとしました。
これは宇宙規模の孤独を、愛で包む物語だ。

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