第10話:修学旅行は“ダンジョン6泊7日”!? JK温泉とバトルと友情の旅!
年度末、恒例行事。
「はい、今年の修学旅行は“迷宮観光プラン”でーす!」
「なぜだ!!!!」
「他に行き先なかったんですか!?いや普通に京都とかで良くない!?」
「いや、最近“地下迷宮観光”が教育的に熱いんだよ。自主性・チームワーク・レベル上げが育つから。」
「RPGか教育委員会かはっきりしろ!!」
というわけで、始まりました。
\\修学旅行・ダンジョン編6泊7日//
初日、入場口のゲートをくぐると、現地ガイド(種族:ドワーフ)がニッコリ出迎えてきた。
「ようこそ、迷宮温泉リゾートへ!今日は“地熱帯ゾーン”を観光してもらうよ!」
「うわあ……ほんとに温泉あった……てか、どこもかしこも溶岩流れてる。」
「死なない!?これ普通に死なない!?」
温泉施設と言いつつ、洗面台が“溶岩ゴブレット”、露天風呂には“熱波スライム”が浮いていて不穏すぎる。
「ユイ、これ普通に入っていいやつ?」
「温度計刺したら、110℃って出たけど?」
「それは“湯”じゃなくて“液体罰ゲーム”なんよ。」
そんな地獄みたいな1日目を経て、2日目は“宝物庫探検”。
「ほら見て!この宝箱、開けたら“夜食のパン”が出てきた!」
「なんかほんとに修学旅行っぽくなってきたな……。」
「パンの中に“経験値の書”入ってるけどね。」
「修学旅行ですらレベリング止めてくれないの……?」
そして――
4日目。事件は起きた。
「全員、集合!……クラスメイトが“第9層の迷子ゾーン”に消えた!!」
「なんで修学旅行で迷宮深層に迷い込むんだよ!!しかも“迷子ゾーン”ってなに!?」
「行くしかねぇ……!迷子を迎えに行くのが、クラスメイトってもんだろ!!」
全員一致でダンジョンへ再出発。
途中、“寂しがり屋ミミック”や“足元ふわふわな床(落ちる)”など、さながら友情RPGな展開が続く。
「ミユ、そっちはルートじゃないよ!」
「いや、そっちに“悲しげに背を向けたゴブリン”がいて……なんか気になって……。」
「フラグだ!それ絶対イベントフラグだ!!」
そしてついに、迷子クラスメイトと再会。
「……ごめん、迷った……“ドリンク自販機”に変なクエスト渡されて、気づいたら……。」
「いや、迷子の原因がモンスター型自販機ってどういう教育環境!?」
そして最終日。
なんとか無事に全員帰還。
お土産は、“熱波スライムまんじゅう”、“マナ温泉タオル”、“ラミア饅頭”(蛇成分入り)などなど。
「楽しかったな……。」
「うん……たぶん……文化的には……。」
「……ちゃんと内申に加点されるといいね。」
帰りダンジョンよってく? 風 @fuu349ari
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