そして今日も道を訊かれる
アイス・アルジ
第1話 (序)通学路
なぜか私は
突然――
しかもその中の
私は歩を進め、その人も歩を進め、学生らの通り過ぎる時。その人は不審な様子もなく、だんだんと近づいて、変わらず前を見る、いつもと同じ朝。
――そしてトウトウと、その横を通り過ぎようとした私。
そしてその時。
「あの、すいません。 駅はこの方向でいいですか?」
えっ、(四十代くらいの中年の婦人、どことなく都会の匂い)思わずに足を止めた。
「あ、はい、そうです」と答え、少し首を傾けた。
「そうですか、ありがとうございます」
この通り、町の駅前、田舎なので唯一のメイン通り、国道に沿った通学路。隣の友は、少し先へ進んでは、こちらをクルリと振り返る。私は少し足早に追いついたかと――
(あの人は、どうして
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