第3話 絵里が離れない


 中学二年の夏休み前に絵里から告白を受けて一方的に付き合う様にさせられた俺だけど、最初の頃は、彼女の事を別にどうとも思っていなかった。

 ただ、学内で注目されいる絵里の衆目の前での告白を断るほどに俺の勇気は無かった。

 断ったら学内での俺の立場がどうなるか想像出来たからだ。


 確かに可愛いしスタイルは良いけど、それがイコール恋愛の対象になる訳では無い。

 でも絵里は違う様で、夏休みも彼女の家に連れていかれたり…やましい事はしていません。

 うちに遊びに来たりでいつの間にか両方の両親公認の仲になってしまった。確かに彼女と遊んでいるのは楽しいけど。


 ちなみに絵里の家はうちから学校とは反対方向に二つ目で思ったより近かった。これが理由で登下校が一緒になり、俺といつも傍にいる絵里を見て学校の生徒は恋人認定してしまった様だ。


 手は繋がされたがまだキスもしていない。でも些細な事の積み重ねで彼女を好きになっていった。


 例えばデートをしている時のちょっとした笑顔。堪らなく可愛くて、少し頭を横に倒してニコッとされた時なんか、心臓がドクンと跳ねるくらいだ。

 

 例えば勉強。俺は小峰と一緒で成績は中の中だが、絵里は常にトップテンに入っている。まだまだ和樹は伸びるからと言って半強制的に勉強を見てくれる。


 勿論俺だけじゃない。小峰の勉強も一緒だ。本人は俺だけにしてくれと言っていたが、俺だけでは嫌だと言って逃がさない様にして図書室で勉強したりしていたら俺も小峰も少しずつだが成績が上がって行った。


 俺の友人にもこうして親切に勉強を見てくれたり、三人で遊んでいても俺にだけじゃなくて小峰にも気を使ってくれている絵里を見ている内に俺の心が段々彼女を見る様になった。



 そしてこれが決め手だと思うけど、三年の夏休みに彼女の家に遊びに行った時

「和樹、今日ね両親居ないんだ。夕方まで帰ってこない」

「ふうん」

「でね。私達お付き合い始めて丁度一年と少し経ったでしょ。だから…」


 珍しく、絵里が下を向いて

「和樹と…して見たい」

「えっ?」

「…キ、キスして見たい」


 俺の顔が真っ赤になっていくのが良く分かった。確かに一年も経って手を繋いでいるだけだ。俺も少しは興味あったのは嘘じゃない。


 絵里の顔をジッと見るとベッドに座る彼女が俺に体を預けて顔を上に向けて目を閉じた。


「あの、始めてだから…」


 全然分からないけどゆっくりと口を近付けて、ゼロ距離になると…とても柔らかい彼女の唇が俺の唇に触れた。


 この後どうしていいか分からないからゆっくりと彼女の背中に手を回すと絵里も俺の背中に手を回して来た。そしてそのままベッドに横になった。



 どの位唇を付けていたのか分からない。絵里がゆっくりと口を開いた。滑り込む様に舌が入って来た。後は頭の中が真っ白だった。


 どの位そうしていただろうか。絵里が目を開けて二人でベッドに横になったまま

「和樹、私の事好き?」

「うん、好きだよ」

「私をずっと守ってくれる?」

「うん、ずっと守るよ。一生守るよ」

「本当に?」

「うん、本当」


 ベッドの上の恋人同士の話位のつもりでいたけど、絵里が体を起こすと来ていたTシャツを脱いだ。


 目の前には真っ白なきめ細かい肌と大きな胸、そしてそれを覆い隠す薄い水色のブラが有った。彼女は俺に背を向けて

「和樹、ホックを取って」


 ゆっくりと手を伸ばしてホックを取るとこちらを向いてブラを外した。ピクリとも揺るがない綺麗な胸が露わになった。そして

「和樹、私の初めてを貰って」


 そう言って俺に体を預けて来た。

「あの、俺初めてで…」

「ふふっ、二人で…ねっ」


 何をしていいか分からないけど、人間には本能というものが有るらしい。初めて触る女の子の体。柔らかくてすべすべしていて、とっても大きな胸。後は…。


 それに彼女は準備をしてあった。可愛いピンク色のケースを。


――――――


「っ!」

 俺が止めると

「止めないで」


 俺の背中に腕を回して来た。


 俺もなるべく優しく、ゆっくりと…。彼女が眉間に皴を寄せて我慢している。全部通ったかなんて分からない。でも上手く行ったみたいだ。


 彼女の背中を擦りながら

「ごめん」

「和樹が誤る事ではないよ」


 それからゆっくりと動いた。



 和樹が私の中に思い切り入って来てくれた。嬉しいけど。こんなに痛いなんて。でも彼がその後ゆっくり動き始めたら別の感覚が体に感じ始めた。



 一度終わって彼女の横に体を横たえるとまた口付けをして来た。最初は可愛く、突くようにそして段々お互いの舌を絡ませる様になると彼女の手が俺の…。

「ふふっ、また元気になっている」

「いいの?」

「うん」


 結局その後、二回もしてしまった。彼女も最初の時とは違って思い切り大きな声をだしていた。


 嬉しい。これが…。堪らないこの感覚。初めの時と全然違う。和樹もっと…。



 それから絵里は親が居ない時を見計らっては俺を呼んで、二人で楽しんだ。ほとんど毎週だけど。でも学校の勉強もしっかりとやった。小峰を道連れにして。


 小峰も仲の良い女子はいるみたいだけど付き合うまでにはなっていない様だ。


 お陰で三人は無事に都立大橋高校に合格した。この頃には俺も絵里の事を彼女としっかりと思うようになった。


―――――

次からは高校編です。

書き始めは皆様の☆☆☆が投稿意欲のエネルギーになります。

感想や、誤字脱字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

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