第5話 何処でも野営
「この木の実は食べられる、この葉っぱは薬草で回復薬に加工される、この葉っぱも薬草傷薬になる」
と言いながら、木の実を採ったり葉っぱを採ってる。
「薬草は根から採集する事、根も茎も葉っぱも全て薬に使える」
イチは物知りだ、イッパイ教えてくれながら進んでいる、移動速度も速い、良い案内人だ。
僕は薬作りも料理も出来んが、知識は有ると無いでは大違い、確り覚えて置こう。
「水が出せるカエル君が一緒なら、野営は何処でも出きる」
案内人イチの職業は冒険者だそうだ。
「イチ? 僕が水を出せる事と野営場所何の関係が有るの?」
「煮炊き料理も、薬草茶作るのも水がいる、野営場所は水の有る所と決まって居るが、カエル君のお陰で水を考える必要が無くなった」
「そうなの? 僕って凄い?」
「あぁ、それだけじゃ無い、これはカエル君が倒したウサギの毛皮! 全く傷無しの毛皮は割高で売れる」
「へ~え、そうなんだ」
「明日には冒険者ギルドが有る町に着くが、カエル君は私のペットって事にする! 水が出せる特技は秘密だぞ! もし悪い奴に知れるとカエル君を拐って行かれる」
「悪い奴の肺に水をイッパイ出して殺せば、拐われないよ」
「そうだな、何故死んだか不明な殺し方なら、殺して知らん顔決め込めば良いか」
イチの凄い所は、こんな話しながら煮炊きして美味しいスープを仕上げる事だ。
「今日は簡単なスープと乾パンで我慢してくれ」
「このスープ美味しい!」
「昨日からウサギの骨を煮出したからな」
「そう言えば、鍋何処にしまってたの? 乾パン何処から出たの?」
「持ってる者は少ないが、これは収納袋なんだ! みた感じより多く収納出来る」
「へ~え?」
僕の知らない不思議な物、イッパイ有るんだな。
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