しっかり者、優秀な長女は、〝ある決断〟をした。その弟、エドワードは、どうしてもその〝決断〟に物申したい。やがて、その話し合いは、優秀な長女と、その弟の関係性を浮き彫りにしていく。短いストーリーのなかに、何年も積み重ねてきた、年月の重さを感じさせる。この作者さまの手腕を感じます。おすすめですよ!
長女のクラウディアの選択、長男エドワードの覚悟、将来を自分で決めていくふたり。大人になるというのは、きっとこういうことなのだと思います。まだ幼い弟妹達のように、いつまでも純真な子供のままでいられたらいいのに、そう思いながらも、前を向いて歩いていく。道は別れても、家族の繋がりは続きます。ふたりが最後に、今まで言えずにいた想いを交わすことができて良かったです。大好きな領主館シリーズをずっと見守ってきた中で、子供達の成長を感じさせるとても素敵なお話でした。おススメ致します!