コミカルとシリアスの両立、新感覚哲学コメディ。


 甲一は友人の乙二にかの有名な「トロッコ問題」を出した。

 悩むかと思いきや、返ってきたのは超人によるドラマティックな例外だった。

 想定と違うとたしなめるも、彼はトロッコ問題が来たら「全力で巫山戯倒す」と決めているらしく……?



 あらすじにもある通り、コメディの要素のある作品。
 斜め上の回答に笑って読み進めていたわけだが、段々と頷くことが多くなり、最後には考え込んでしまった。

 実は斜め上だったのではなく、私の立つ場所が斜めだった、という衝撃だ。

 トロッコ問題についてここまで見つめた作品も珍しい。それはそれとして、やはり面白いわけだが……

 ファニーとインタレスティングがうまい具合に融合した作品だった。