第7話 実体験「アクサラに二回出会った話」
最初は高校生の時。
部活終わりでいつもよりは遅い時間に、家の近くを歩いていた。
あと少しで家に入れると思った時、道路の奥に誰かいた。
電柱の明かりにともされて立っている、赤いコートに赤いつば広帽子をかぶった人。
「あ、赤い女じゃん」
当時、流行っていたホラーゲームで出てきた「プレイヤーだけを狙う霊」
通称「赤い女」
それが現実に現れた。
といっても、私は無視した。
ゲーム実況で見ていたためか「ゲームと現実の違いがつかなくなるまで見すぎ」と笑った。
1年後、私は就職した。
深夜、同じように家に帰ってる時だった。
赤い女が立っていた。
家の脇にある電柱の下に、立っていた。
まぁ、無視した。
一瞥して、終わり。
当時は、仕事に忙殺されていた。
正直、構う理由がなかった。早く休みたかった。
後日、調べたところ「アクロバティックサラサラ」がいるらしい。
全部、見かけた女と同じだった。
声をかけてたら、どうなっていたんだろうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます