最初は小さな都市伝説にすぎなかった“異界送り”が、静かに、でも確実に現実へと染み出してくる展開に、胸が締め付けられるようでした。冷たい教室、沈黙するクラスメイト、誰かが消えるたびに増えていく白い百合。その中で主人公・凛ちゃんの恐怖や葛藤が、とても丁寧に描かれていて、読みながら何度も彼女の心に手を伸ばしたくなりました。
特に、呪いの根源に触れようとする勇気と、誰かを助けるために立ち向かう姿は、悲しくも美しかったです。緒川美琴ちゃんの孤独と痛みにも、ただの“悪”ではない哀しみが込められていて、涙が滲みました。
最後に凛ちゃんが選んだ「終わらせる」という道。その強さと優しさが、この物語全体をしっかりと締めくくってくれたように思います。怖さの中に、確かな光がありました(*^-^*)