『振り落とされないようについていく10小節のコード進行』
10小節のコード進行とはなにか。
4、8、12……。小節は大体が4の倍数をひとかたまりとして扱う場合が多い。8小節よりも長くて、12小節よりも短い。なので、10小節はなんとなくリズムを掴みづらい長さだと感じます。一つの部分を10小節で完結させる音楽も世の中にはたくさんあるわけですが、重要なのはなんとなく掴みづらいことにあると思います。
10小節のコード進行とは人生のことを指しているのではないでしょうか。
人生は決まって8小節でワンサイクルと思っていても、そうそう上手くはいきません。8+ブリッジとしての2小節になってしまうこともあります。本当は4小節が三つの12小節で生きたいのに、あと少し足りなくて、あと少し進めなくて10小節になってしまうこともあります。そもそも、限られた猶予として自分には12小節も残されていないかもしれない。
綺麗な形ではないけれど、それでも「振り落とされないようについていく」のが人生であると、この歌から言われているような気がしました。
一発のコードでバシッと決めるかのような一息から二息で読めるような構成が、読み取れる感情と合っているところが魅力的でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。