第2話 いいから俺を信じてみろって
「さ、3秒だけ、触るだけ」
「なんでお前が時間を決める?3分触らせろ」
「うぐぅ……」
観念したのか。だらりと両腕を下げてそっぽを向いた。
「きっかり3分//////。それ以上はダメだから//////」
「うっひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ!!!
「ごちそうさまでした。帰っていいよ」
「あ、あのねぇ。やることやっといて帰っていいよじゃないわよ。こんな屈辱的なの初めてよ」
顔面真っ赤にしながら顔を近付けてくる。
「あんた、セレスティア教会の人間でしょ?こんなことしていいわけ?最悪〜」
「なんでだめなの?w」
「へっ?」
しばらくの沈黙。
「なんでって、普通にセクハラでしょ?それにあんたたち神に使える身だからあらゆる欲求を抑えるんじゃないの?特に性欲なんて汚い」
「俺は教会の制服着てるだけの一般人だぞwうひゃひゃひゃ。神なんて信じてねぇし仕えてもねぇけどw」
「はぁ?それってどういう?」
「それより急いでたんじゃないの?俺はもうお前に求めることは無いし、もう目の前から消えていいけど」
「あっ……。覚えときなさいよ、今度あった時はもっと詰めてやるから」
「あ、そう。なら早めの再会を神に祈っとくよ。その時はまた揉ませてくれよな。舐めさせてくれてもいいけどよ」
「こんなツルツルのなにがいいのか分からないわ」
そう言って踵を返すと走っていった。
それにしてもいい事をしたあとは気持ちがいいな。
さてと、いい事をしたついでに、さらにいい事を重ねていくか。
そう思いやってきたのは酒場だ。
俺はまだ酒が飲めないので適当に食って帰るつもりだけど。
「レイヴン。いらっしゃーい」
酒場の女給仕がこえを掛けてくる。
「チャーハンとそれから酒三本。持ち帰りで」
「あいよー」
厨房に注文を通すと給仕は話題を変えた。
「それより聞いた?」
「なにが?」
「最近噂の盗賊団の黒指団だよ」
「あー、あのだせぇ名前の盗賊団ね」
「あれ知ってた?」
「ちょいとね(原作のサブクエ関係で関わったしな)」
「そこからものを盗んだって子がいたみたいでさ。今街の中大騒ぎ」
「へぇ……(さっきのAカップがひょっとして?)」
ちなみに俺は原作を雰囲気で遊んでいたのであまり細かいことは覚えてない。
俺がきちんとやり込んでいればさっきの女の子の名前も分かったのかもしれないけど、原作はサブクエの量も大量だったせいでいちいち覚えてない。
「あ、レイヴンの分できたみたいだし、取ってくるね」
女給仕は料理を取りに行った。
(ま、ストーリーとかサブストーリーとかには関わるつもりないしな)
次はどうやってマザーのおっぱいを揉むか、そんなことを考えよう。
◇
教会に戻ってきたのは夕飯時。
「よっす、マザー」
「こほん」
俺の事をジーッと見つめてくる。
「そう、プリプリすんなよ。酒買ってきたから飲んでくれ」
マザーの目の前に酒を置くと、頷いた。
「そうですね。私も暑くなりすぎました、あれは事故。あなたはなにも悪くありません」
「だろ?事故だって事故。」
「酒でも飲んで忘れましょう。入れてあげますよ」
俺は目の前で手を横にブンブンと振った。
「バカ言うなよ、俺は飲んじゃダメだろ」
「え?」
「俺未成年だし」
「そんなこと気にする人だったんですか?」
「そりゃまぁ、ルールは守らないとな?」
「ごほん。では私も聖職者としてここは飲むのは辞めておきましょう」
「いや、飲んで忘れなよ」
「ここで飲めばよからぬ事が起きそうなものでしてね」
まるで俺がなにかよからぬ事をすると思っているような目である。
「別になんも起きないって。な?俺を信じろ(ゲス顔)いったい何年の付き合いだと思ってるわけ?」
「うぅ……そうですね。聖職者というのは信じることが仕事です。あなたを信じましょう、レイヴン」
(よっしゃ!)
ちなみにマザーは酒にすげぇ弱い。
今までたまに飲んでいるのを見かけていたが毎回すぐに寝てしまうからな。
「ずびー」
ほら。この通り。
さて、じゃあ
「いただきましゅーーー!!!」
「へぇ、なにが?」
若干怒ってそうなトーンの声が聞こえた。
ギクリとしながら聞こえた方に目をやると。
(さっきのA級女子っ!)
めっちゃこめかみの血管ピクピクしてる。
漫画でしか見たことないくらいピキってる。
「あんた、聖職者のくせにプライドとかないわけ〜?」
「ありましぇ〜んw」
「(ブチッ!)あんたに期待した私が馬鹿だったわ」
「んでなんの用?お楽しみなんだけど」
「クレーム言いに来たのよ。それから寄付にね。ここに寄付したら恵まれない子供たちのために使ってくれるって聞いて」
「どーれ見せてみー」
俺は女に近寄った。
女はポーチを取り出すと中身を見せつけてきた。中にはお金がずっしり。
「ところでお前、闇の組織に手を出したみたいだな」
「っ!なんでそれを?!」
「酒場の噂好きガールから聞いてさ。ま、状況考えたらお前かなって」
「うぅ〜」
「その金は受け取れん」
「なんで?」
「面倒事に巻き込まれたくないのでね。それに孤児のクソガキ共が何人路頭に迷っても俺としてはどうでもいいから」
「うーん。相変わらずとてもじゃないけど聖職者の口から出る言葉とは思えない」
「ところでさ、聞きたいことがあるんだよ」
「なに?」
俺は教会の入口に聞こえるくらいの声で口を開いた。
「お前が入口で待たせてるふたりはお友達かな?そんなところで立ちっぱなしもなんだし、入れば?いいよ?歓迎するよ」
「っ!!」
ぎーっと扉が開いて2人の男が姿を現した。
昼間の2人組。
「腐れ神父。てめぇ、神に誓って嘘つかないんじゃなかったのかよ?」
「女、匿ってたんだな」
ゾロゾロと近寄ってくる。
俺は両手を上げた。
「見逃してくれよ。この通り、な?巻き込まれただけなんだって」
「見逃して欲しけりゃその女を差し出しな」
「はいよー。やれやれ」
A級女子を拘束した。
「変態神父?!離して!」
「ゆっくりこっちに連れてこい。灸を据えてやらねぇとなぁ?」
「あんたらが来てくれよ」
「誰に口きいてるか分かってんのか?クソ神父」
「やれやれ。お願いは聞いてくれそうにないな」
歩き始めた。
A級女子はさっきから暴れてる。
「魔法も使えない?!なんで?!」
「神父マジックさ」
「そんなもの使えるならあいつらに使いなさいよ!うぅ、ぐすっ。なんで、悪いやつに使ってよ、そんなの」
泣き始めた。
そんな女の子に追撃したくなった。
「おいおい、悪い人からお宝盗んだのはどこのどいつだよ。挙句の果てに俺にまで迷惑かけてさ。はは」
距離を半分ほど詰めたところで口を開く。
「なぁ、おい。お前、最後にしゃぶってくれよ」
「は、はぁ?」
「これからあいつらのところで灸を据えられるんだ、その前に俺のをしゃぶってくれよ、な?」
「あ、あんたさぁ……」
「早くズボン降ろせよ」
その前に、A級女子の背中で指を動かした。
いわゆるあれだ。背中に字を書くことでメッセージを伝えるってやつ。
内容は「とりあえず俺を信じろ」
「わ、分かったわよ」
ズボンを下ろした。
「でっか……」
そのとき、男たちがグチグチ言ってきた。
「なにやってんだよ。そんなこといいから早くしろ!」
俺も女子に叫んだ。
「そうだ、早くしろ!俺のちんこ凝視しながらパンツゆっくり降ろせよ」
「やだぁ」
ゆっくりとパンツに手をかけた時、女子はパンツの内側に存在しているボタンに気付いた。
「あー、それを押せ」
「ポチッとな」
天井からシャンデリアが降ってきた。
グチャッ!
男ふたりの頭上に落ちた。
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