電気とガスが止まりました

固定標識

経過報告

 電気とガスが止まりました。

 原因は自分の怠惰と、実家に長く帰省し過ぎて支払い期限を超過してしまったことです。

 完全に自分が悪いのですが、どうこう言ってもしょうがないのでコレを肥やしに何か書こうと思います。

 パソコンの充電が切れる前に書けたら公開します(公開できました)。


 ──────────・・・


 朝起きて、まず初めに一つの違和感に襲われました。

 家がめちゃくちゃに静かなのです。

 筆者の家は学生用マンションですので、家賃は安いですが相応に狭いです。また、窓が一か所しかなく、それが南向きなわけでもないので、屋内に入る光は反射光だけです。

 そんなんですから、仮に嫌な臭いが立ち込めたりしたら鼻が曲がって死んでしまいます。また、ベランダも無いので服は部屋干しです。

 そんな事情もあり、私はほとんど常に換気扇を回し、空気清浄機を付けているのですが、その穏やかなXデイでは、それらのカタカタと鳴る厄介な羽音が一切聞こえないのです。

 私は「まさか」と思い電灯のスイッチを入れましたが、虚しくぱちぱちと鳴るばかりでした。

 静かな部屋に、早朝の小鳥のさえずりと、単調な音が繰り返しました。

 急いでスマートフォンを見ると、充電中のマークは付いておらず、ただ【52%】と表示されています。

 ぶわっと、冷や汗が背中を刺しました。

 私は充電コードを何度か挿し直し、裏返したりフーフー息を吹いたりして、結局充電できないことを確認すると、スマホを布団に放って、とりあえず二度寝しました。


 現実逃避から覚めて、時間を確認

 しようとして辞めました。スマホを使うのが恐ろしかったのです。

 私の住む部屋の家賃には、水道代が含まれているので、水は問題なく出てきました。水流を見つめ、しばしぼーっとした後、顔を洗って外に出ました。

 太陽はまだ正午の天頂を越えてはいませんでしたから、どうも午前十時とか、十一時とかそのくらいだったのでしょう。

 私は人の気も知らず燦々煌めくお天道様に、フと息を吹きかけて、それから

 世界がぶっ壊れるくらいの重大事を思い出しました。

【シティーハンター】を読んだことのある方にだけ分かる例えをしますと、海原に気付いた冴羽獠くらいの殺気でした。

 ちなみに誰からの殺気かというとサルモネラ菌です。

 私は全力で部屋に戻り、冷蔵庫を開けました。

 冷蔵庫がセキュリティ性を欠いた金庫になっていることを確認すると、まだイケるであろう卵を昨日の冷や飯に掛け、醤油と共に消費しました。

 幸い腹は下しませんでした。

 また、実家に帰省する前にほとんどの食材は消費し切っておきましたので、被害は最小で済みました。

 以上の経過をもって、私は、電気とガスの無い日々を過ごすこととなりました。

 




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