現代ダンジョン設定辞典

@kandoukei

迷宮（メイズ）

　空間と時間が歪み、未知の自然環境体系を持つ局地異空間で、洞窟や地下道、建造物の地下といった深く閉ざされた場所に出現する。

　異世界と繋がった影響か、世界古来にして、最後の神秘と言われているが、その正体や出現理由は謎に包まれている。

　魔物（クリーチャー）や遺宝（アーティファクト）、それらを元にした植物や素材が眠っているとされる。

　その最深部には迷宮核（メイズコア）と呼ばれる球型のモノリスがあり、それが迷宮（メイズ）の自然環境や魔物（クリーチャー）の源である。

魔物（クリーチャー）

　粘魔（スライム）や竜種（ドラゴン）、幽鬼種（アンデッド）、小鬼（ゴブリン）といったゲームや物語、伝承に登場する怪物が現実に顕現し、迷宮（メイズ）に生まれた生物類の総称。

　現代の生物とは違い、異能を行使できる魔石（スキルストーン）を内臓器官として持っている。

　魔物（クリーチャー）から採れる魔石（スキルストーン）や素材は様々な恩恵を齎し、重宝され、市場に出回っている。

迷宮災害(迷災)

　迷宮（メイズ）を放置し続けると、起こる災害。

第一段階、迷宮（メイズ）内の自然環境が外の世界に侵食する迷宮化現象（メイズテラフォーミング）。

第二段階、暴走した様々な魔物（クリーチャー）が大量発生し、被害を齎す魔軍侵攻（クリーチャースタンピード）に分かれる。

遺宝（アーティファクト）

　迷宮（メイズ）にランダムに生成される財宝や異能の武具・防具・道具の総称で、迷宮（メイズ）攻略や文明発展に重宝され、市場に出回っている。

　異界からオーパーツと呼ばれ、迷宮（メイズ）と同じく、正体や出現理由が謎とされている。

　ネイルガンやバールといった工具のような武器、マンホールのような防具、栄養ドリンクのような高位魔薬（ポーション）といった見た目が現代風になっている。

冒険者（ワーカー）

　進化樹路（ステータスツリー）と呼ばれる異能を扱う遺伝子を持つ者に目覚めた人類のこと。

　迷宮（メイズ）の出現の影響で、全人類のほとんどがそれに変貌する。

　炎球（フレイムボール）や魔壁（バリア）といった迷宮（メイズ）からの環境から齎される魔気（マナ）を媒介にし、物理法則を曲げ、様々な現象を顕現させる魔法、異能技（スキル）と、

　気配遮断（サイレンス）や心眼（スピリッツサイト）といった自身の身体能力や技能に培われる肉体的超常能力、技能技（アーツ）

を迷宮（メイズ）での修練で会得できる。

　冒険者（ワーカー）になるには青白く光る文字が刻まれた石碑【発現石（ステータスストーン）】に手を翳し、魔物（クリーチャー）を倒し、迷宮（メイズ）を踏破する為の能力や、自身に内包するステータスを自身を含む冒険者（ワーカー）同士に閲覧できるようにする視覚を発現させる必要がある。

アリスGUILD

　全ての人類に冒険者（ワーカー）へと進化させる育成機関、迷宮（メイズ）からの資源や魔物の素材を新たな文明発展に活用させることを目的とした研究機関・迷宮（メイズ）の監視、迷宮（メイズ）災害で取り残された一般人の救出、研究機関の護衛を担う軍隊・迷宮（メイズ）に潜入し、魔物の駆除や資源の収集などの政府や企業からの依頼を受注し、冒険者（ワーカー）を派遣する一般人職務機関の三大組織合同機関である。