夏特有の潮風を感じつつ、寂しい終わりを味わえる短歌。けっこう近しい関係性からの失恋に思える二首目が好きですが、三作でタイトルの心の栞に至るまでの連作となっており、それぞれを別に読んでも良し、連作として読んでストーリーを感じても良し、となっています。