遅ればせながら、最新話まで拝読させて頂きましたので、レビューを寄稿いたします。
佐藤様の作品は、前作『魔導刑事』から読ませて頂いておりますが、そちらが『ファンタジー×刑事』というやや変化球だったのに対し、こちらはまさに王道。元いじめられっ子が知恵と勇気を振り絞り、(美)少女を助けるために奮闘するなんて……男なら熱くならなきゃ駄目でしょ!
と、少々暑苦しいコメントになってしまいましたが、この作品の魅力はそんな王道展開をベースに、時折挟まれる小ネタ、魅力的なキャラクター同士のコントのような掛け合い、拘りのある世界観、奥行きを感じさせる戦闘描写、そして、性根の腐りきった悪役(笑)など、枚挙に暇がありません。
特に戦闘描写は、私の作品制作の際、参考にさせていただいております(いきなりのカミングアウト(笑))。
この先のストーリー、おそらく、まだまだ『仕掛け』が隠されていると思いますが、完結までお付き合いさせて頂きます。
執筆、頑張ってください!
異世界転生ファンタジー……にしては、この作品の主人公は非常に精神的に地続であり、当初これが転生先でも異能として発現していきます
能無しとして処分された後、極限の状況下でも感謝を忘れず、諦めず、生き延びようとする主人公
そして彼にとって人生初であろう、泥臭い勝利
そこからの、それまでの成功者の道程から外れての、自分なりの選択からの脱出
能なしと言われた彼が、異能だけでなく精神的にそれまでの己を乗り越えていく序章、といった形
いやあ……応援したくなりますね、これは
転生前は諦観に沈んでいた彼ですが、元々自分のことより他者を優先してしまうところがあるようで……
ここから先の展開は、是非とも実際に読んでくださいませ!
とても読みやすく、気付けば物語の中に入り込んでしまいますよ!