第2話 いきなりハードモード??

「エミリー・フォン・カーライル今をもって俺、リアム・ルナリスはお前と

婚約破棄する!」


おおう、すごいところで自我が戻ったなあ。

なになに今の体はエミリーと。ふむふむ。って婚約破棄されてるぅ!?

よし、冷静に

「殿下、なぜ私が婚約破棄されなければならないんでしょうか?」

はあ、よく読んでたラノベみたいに真実の愛に目覚

「それは、俺が真実の愛をみつけたからだ。

お前なんかより爵位も上で美しい女性をな。」

やっぱりそうだったのか。真実の愛それも、私より爵位が上か。

勝ち目ないし自我が戻った今は好きでもないからなあ。

さっさと我が家に帰ろう。

「はぁ、かしこまりました。これは次期国王としての命令でございますか?」

次期国王という言葉が気に入ったのか

「ああそうだ。次期国王としてお前に言っている。」

ああ、そうか。もう興味ないな。

「それでは失礼いたしまs

「次期国王に婚約破棄された令嬢など貰い手がないだろう?

これから独り身なのは可哀想だからな、お前に魔境を領地としてやろう。」

静かに見守っていた野次馬たちがざわざわしだす。

それを見たゴミは自分が注目されていて嬉しかったのか、

「ああ、いまここで土下座して王家の奴隷となるならば行かなくても良いぞ?

さあ、どうする??」

と言い出した。

この野郎、私が土下座するとでも思ったのだろうか。

よし、こうなったら魔境でも何でも行ってやる。

私は優雅に見えるよう、注目を集めるよう意識して、

「かしこまりました。私、エミリー・フォン・カーライルは殿下との婚約を破棄し、

わが領地を皆が羨むような地にしてみましょう。

皆様これにて失礼いたしますわ。

皆様に守護神セレネ様のご加護がございますように。」


自我が戻ってから約7分間で私は一介の侯爵令嬢から 、魔境の領主にジョブチェンジしたらしい。

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