何が面白いか…とにかく、面白かった!
謎の塔で巻き起こる名状し難き悍ましい地獄絵図。粘液や寄生虫や肉の塊など精神を侵食する恐怖も襲いかかり、この悍ましい迷宮はどこまでも続いていきます。 AとBの二つと結末もあり、読者にさらに想像を委ねる構成。思わず一気読みしてしまいました。非常に重厚で面白かったです
視えないはずの世界が、匂いと記憶で浮かび上がる。静かに忍び寄る“良質な恐怖”が、読む者の神経をじわじわ侵す。塔、刻印、落下者——再生は呪いとともに訪れる。逃げられない。けれど、視てしまう。ぞわぞわくる時間をありがとうございます。