人類が危機に瀕した時、神によって「魔王」という存在が示唆される。
魔王討伐へ向けて人類の内で構成された「使徒」と呼ばれる存在が現れる。
人類に向けた試験として魔王の討伐を任せた神は、ある別の存在を感じ取る。
それが「魔王の味方」なる者だった。
本作では敵側として人類の姿を間近に見ることができます。
魔王となった少女には約束された残酷な運命が。
使徒や人類たちはそれを知る由もない。
そのことを知っているのは、本人と、主人公、そして神。
読み進めていくうちに主人公の思考や焦燥などがよく伝わってくる、素晴らしい臨場感が味わえます。
立たされた苦境にも抗えない現状を掻い潜ろうとする人間像をお楽しみください。
小説三巻まで読んで、今後がこちらで連載になるかも、とのことで飛んできました。こちらでは未読のSSを楽しませてもらいました。
小説は一気に読んでしまうけど、デジタル媒体だと一話読んで今後読むのを辞めてしまうことがありそうで勿体ない。ぜひ一巻分読んでほしい。
特に好きなキャラが活躍するのは二巻だけど、一巻では主人公御一行やスポットライトを浴びるキャラがよく書かれていて、まだ一巻なのに十分登場人物の温かさが感じられる。まるで自分と直接関わっている人かのように深く想えるように書かれている。
登場人物一人ひとりにテーマがあるようで、みんな何かしら抱えている。主人公に敵対するキャラも、そのキャラに視点を変えれば敵は主人公。主人公に人生があるように敵対するキャラにもまた人生がある。
この作品はそのような人物の描写が好きです。
まだ更新されてない三巻まで読んでいますが、その先は今までとは全く変わった展開になりそうなので、それまた楽しみです。
更新まで、何度も読み返したり、今までのことから考察したり、今後の展開予想したり、登場人物のこと考えたり、楽しんでこの先を待ちたいと思います。