誰よりも自由に宙をとぶ君へ

だすとぼっくす

誰よりも自由に宙をとぶ君へ

予定外が苦手な君の手を取って

走れ走れチャイムの前に


真っ白なシャツにハートのシミつけて

おそろいだねと笑った君と


君の髪掬うと見えるその奥の

どこかを見てる横顔が好き


好きな人ができたと言うから聞いたのに

結局わたし、そうか私かぁ


謝れと君に怒鳴った革靴の

赤ちゃんみたいな形のくちびる


君のあし君のはなすじ君のこえ

とっても素敵な「なんかヘンだね」


私だってシグマの中で宇宙人と

ロックンロールを掻き鳴らしたい


ばんそうこ嬉しそうだねどうしたの

なんか顔でもかいたげよっか


どぅるどぅると溶け出した君の脳味噌を

聞きながら征くあ、リスがいた


誰よりも自由に空をとぶ君が

笑える世界でありますように

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