物語は王道の導入で始まりますが、神が「ある事実」を告げた後のやりとりは、感動を期待した読者をきれいに裏切る見事なコメディ。勇者の予想を遥かに超える無遠慮なリアクションと、全力でツッコミを入れる聖女の掛け合いはテンポもキレも抜群。「本当にこの二人で世界を救えるのか!?」という不安がつのり、最後にはまさかの結末が待っています。皮肉とユーモアが同居する終盤の展開は「タイミングを間違えればすべて虚無に帰す」という教訓を残してくれるでしょう……。
魔王討伐を目前にした勇者と聖女の二人組。そこへ神様が現れ、魔王を倒すには聖女の命が必要だと告げられ……。勇者と聖女の会話がとてもコミカルで、読み応え十分の作品です。