読み手の想像力を試す自主企画のラノベ

夕日ゆうや

恋人

 世界の半分は女性である。

 そんなデマが流れてから十年。

 ニュースでは連日その真相を話し、実際には女性は男性の十倍いることが判明。

 それに伴い一夫多妻制を導入した。

 少子化対策の最後の要と言われており、世界はそれを受け入れつつあった。

 大学のサークル。

 酒の席で恋人を探していた俺は、運命の人と出会う。

「えー。小池こいけさん。お嫁さんがいるんですね~」

 ほろ酔いで俺に甘えてくる斉藤さいとうさん。

 ククク。

 これならすぐにでも落とせる。

 俺は優れた話術で斉藤さんを落としている。

 彼女は目鼻立ちが整っており、容姿端麗、眉目秀麗、スポーツ万能、成績優秀。

 どこにだしても恥ずかしくない存在だ。

 学園アイドルといっても過言ではない。

「もう。よかったです。小池さんも参加していて」

 斉藤さんは俺の腕に絡みついてくる。

「ああ。本当だな」

 苦笑を浮かべる俺。

 もう完璧に落とせたな。

「ふふ。このあと、お時間ありますか?」

「ああ。ある」

 もうベッドインか?

 いっちゃうか!?

 場所を変えてカフェでおしゃべりする。

「じゃあ、この紙に名前を書いてください」

「おう」

 すぐに婚姻届とは斉藤さんもたまっていたのだろう。

 俺、彼女を幸せにしてみせるよ。

「ふふ。ありがとうございます」

 紙を手にして立ち去る斉藤さん。

「え。あれ?」

「契約ありがとうございます」

 ペコリと頭を下げて、契約書の控えを渡してくる。

「では、またのちほど」

 俺はいったいなにに契約してしまったのだろうか?


 後日、家に何かが届いた。

 俺はいったい何を買わされたんだ?



 荷物を開けると、そこにはが入っていた。



                          ~完~

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