生きてる人間が1番怖い

いつものように職場について

私はボサボサの伸びきった髪を束ねる。

いつもなら談笑するのだが

業務開始時間までボーっとすることが増えた。


お昼休憩のチャイムが鳴り響く。

どこでもそうだろうけど

女の世界はすぐにグループ分けされる。

私はその中で仕事が出来る組み、トップ1.2と呼ばれていた先輩のグループにいた。


いつも社員の女性を含め5、6人で食べていた。


(この社員は仕事を丸投げするタイプの人間でやればできるのにやらないタイプだ。)


私は最初は仲良くしてもらえてたが

仲良くなりすぎると人間嫌でも人の嫌なところが見えてくるし、先輩と仕事の事で口喧嘩なんて日常茶飯事だった。


最初は反論してたけれど

次第に面倒くさくなって言うのをやめた。


「自分は間違ってない」

としか言わないからだ。


そうして関係性は悪くなっていき

先輩達と話すことも減っていった。


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


ある日の勤務中のこと。

私は商品をパソコンの画面を見ながら

検品していた時のこと。

社員の男性が私に声をかけてきた。


「進捗どないなってる?いけそうか?」


いつもなら普通にあーでこうでと説明できるのに、私は声をかけきた上司の顔を見て

頬をつたる程の泪を流した。

それをみた上司は私に続けて言った。


「どうしてん、俺が泣かしたみたいになるやん。」


【すみません。話しかけれるだけで何故か泪が止まらないんです。】


私はへへっと笑いながら答えた。


この時にはもうきっと限界を迎えてたのかもしれない。

私の知り合いに鬱病を患ってる人が居たからある程度症状などには詳しかった。


(私はもしかしたら・・・)


そんな考えが頭をよぎった。

私は基本ポジティブなので、自分だけはならないと思い込んでいた。


しかし気のせいでは済ませれない程

私は自覚しながらおかしくなっていった。

( 仕事だけが原因では無い )


辞めればいいのにと思うかもしれないが

私は絶対に仕事を休めれない状況の生活をおくっていたのだ。

仕事をしているのか

していないのか分からない隠し事ばかりの同棲している元彼がいたからだ。


この時には食事も睡眠もまともに取れなくなっていた。


私の様子がおかしいと感じたのか

いつも口喧嘩をしていた先輩の態度が急に

変わった。

急に優しく接してくれるようになったのだ。

割れ物を触るかのように…。


(中には私にずっと優しい先輩もいた。わたしは泣きながら煙草を吸っている女性の先輩の元へ行くと優しく抱きしめてくれたのを覚えてる。)


正直もう何もかも

仕事も同棲相手にも限界を超えてた。

でもやるしかなかった。何処にもにげる事ができなかった…。

そんな日常がただひたすら3ヶ月続いたとき…


ある事をきっかけに

私は彼と別れ、実家に帰ることになった。


「2022年2月・有給を消化して退職。」


あまり彼のことを書くと嫌な気持ちになるので鮮明には描かない。

一つだけ言うならば彼は1回の通話で3コール以内に出ないと激怒する人間である。


典型的な無自覚DV男の口調。

「変わるから!ごめん!変わるチャンスをくれへん?」

これだ。私はこれを2回か3回か覚えてないが受け入れた結果がこれである。


今ではそれを信じたことへ

後悔の山でしかない。


そうして私は退職し、

実家に戻ることになった。


実家にも帰れなかった状態でありながら

そのきっかけを作ってくれたのが仲良くしてくれてた男性の先輩だった。本当に感謝している。


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2022年2月

実家に戻った私は一睡もできない状態にまで

壊れていた…。

自律神経失調症になったことがあるので

そのせいなのかと色んな病院に行く日々。

しかし、薬を飲んでも一向に良くなる気配がなかった。


母はそんな私を心配し、かかりつけ医の内科へ連れていった。

内科で何の薬かは覚えてないが

心臓が止まるんじゃないかと思うほど

脈が早くて苦しかった為、その薬を服用することになるが、それも長くは続かなかった。


ねむれない、食べれない。

毎日理由もなく泣き続けていた。


悪夢、色々な症状が私を襲う…それを話すと1度心療内科に行った方がいいと言われ


2022年3月28日 私は鬱病と診断された。

先生「あなたの鬱は治ります」

そう言われたのだ。

けれど私の症状は鬱病であるが

鬱病だけではなかった。

これは後に今の彼氏と出会った事がきっかけで

判明することになる。






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