冒頭からしてとても切ないのですが、その絶望的な状況でも主人公エレナは過去を振り返らず、めげずに自分の生きていく道を切り開いていきます。陥れられた没落から始まる物語では、復讐を誓う展開がありがちですが、彼女は過去の栄華を懐かしがって泣き言を言うのでもなく、ひたすら前に向かって努力します。彼女は、その割に自己評価が低いのですが、いずれ彼女の価値を分かってくれる人達が大勢出てくるだろうと期待しています。