第12話 袖にされる

【語句】袖にされる


【意味】恋愛などで冷たくあしらわれること


【語源(捏造)】


平安時代、宮中において恋文を断る際には、和紙を「袖型」に折って返送する風習があった。これは「袖で涙を拭った=悲しみの拒絶」の意を込めた上品な拒絶表現だった。


その後、歌舞伎などでも恋人を袖で遮る仕草が様式化され、「袖にする(=袖を差し向けて断る)」という意味で定着した。


『恋文返事抄』(長保2年)には、


> 「君の袖にて、我が恋の露拭い落ちぬ」

といった表現が見られる。

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