第六話 栄光と別離

 ジリジリと肌を焼くような夏の暑さ。古い木造アパートの畳の部屋は、午前中に開け放した窓からも生ぬるい風しか入らず、じっとりと汗が滲む。


 悠馬は、その重苦しい熱気に耐えかねて、椅子にもたれ掛かり目を閉じ、口をぽっかり開けてへばっていた。足元の、すでにぬるくなった水が張られた洗面器にだらしなく突っ込んだ両足が、ささやかな抵抗のようだった。


 同人漫画の締め切りまであとわずか、この暑さの中でペンを握り続ける毎日が、彼を限界まで追い込んでいるかのようだった。


「ただいまー」


 そんな熱気がこもる部屋に、不意にからっとした美咲の声が響いた。


 買い出しに出掛けていた美咲の明るい声と共に、コンビニのビニール袋がカサカサと小気味良い音を立てながら部屋に入ってくる。


「はい、香織。」


 美咲は香織に、ビニール袋をカサカサ鳴らしながら、頼まれていた現在コンビニで人気商品のソフトクリームを手渡した。香織はそれを受け取ると、すでに口の中に広がる甘さを想像するように、小さく微笑んだ。


「ありがとう。美咲」


 だが、その視線は一瞬、悠馬に向けられ、どこか微かに陰りを帯びていた。美咲は香織の表情の変化を敏感に察し、小さく息を呑む。「香織…」美咲が思わず洩らすと、香織は無理をして親友の美咲にいつもの笑顔を向けた。


 外からは、ミーンミーン!と蝉の鳴き声がどこまでも響き渡り、その喧騒は木造アパートの薄い壁をすり抜けている。悠馬は両耳にイヤホンを付けて、まるで瞑想するように彼の好きなアニソンが悠馬の耳元にシャカシャカと音を鳴らしていた。


「ふふ、どうしたのよ。悠馬」


 悠馬のその恰好が美咲にはおかしく思えて、肩を震わせながら、こぼれる笑みを手の甲で隠した。


「ほら、アイス買ってきたわよ。」


 美咲は彼の首元にひんやりと汗ばんだ缶ジュースを当てた。「ひゃあ!」と情けない声を上げて悠馬は飛び起きる。その冷たさは、まるで灼熱の砂漠に降り注ぐ恵みの雨のようだった。


 男の割りには可愛らしいその容姿と、柔らかな目元から向けられる純粋な微笑み。悠馬は、香織の彼氏であると同時に、美咲にとっても特別な存在だった。彼の放つ魅力は、時に二人の間の空気を微妙に変えることがあるのを美咲は知っていた。


「あ…帰ってきてたのか。美咲」


 ようやく、美咲に気付いた悠馬はいつもの爽やかな笑顔を向ける。


「頼まれていたアイス売り切れてたから、代わりの買ってきたわ。」


 美咲は彼にアイスを手渡した。


「サンキュー、美咲」


「残りの冷蔵庫に入れとくわね」


 そう言って美咲は、アイス以外のジュースや今夜の夕飯の食材を悠馬の冷蔵庫に入れた。


 三人はしばらく作業を中断してアイスを食べながら休憩することにした。部屋に満ちていた重苦しい熱気が、少しだけ和らいだように感じられる。


 夏コミに向けて彼らが描く漫画作品『続!夕焼けニャンニャん』を共作する三人の役割分担はこのようになっている。


 まず、前作『夕焼けニャンニャン』の原作者である村上悠馬がメイン。彼の彼女である佐倉香織は補佐役、西城美咲はマネージャー兼編集者役だ。


 悠馬がメインストーリーを考え、香織は追加要望などを提案。二人の案で出来上がったシナリオを編集者役である美咲が、公平な立ち位置としてジャッジを下す。


 キャラクター作画は悠馬が担当、背景作画は香織が描き、トーンやベタは悠馬、香織、美咲の三人で手分けして仕上げる。そんな彼らの共作『続!夕焼けニャンニャん』は完成まであとわずかだった。机の上に広げられた原稿の山は、彼らの積み重ねてきた努力と、迫りくる締め切りへの焦りを物語っていた。


「ところで悠馬。さっき帰って来る時に考えていたんだけど、そろそろ発行部数とか販売価格とか決める必要があるんじゃない?」


 美咲の声が、部屋の空気に現実感を持ち込んだ。


「そっか、それもそうだな。そういうの後回しだったからな。」


 悠馬はアイスの棒を口にくわえたまま、どこかぼんやりとした返事をした。香織はソフトクリームをペロリと舐めながら、二人の話しを静かに聞いていた。


「『続!夕焼けニャンニャん』のページ数は48ページよね?」


 美咲の視線が、再びノートパソコンの画面に向けられる。


「そこは変わらないとして、何部発行するのかで用意する費用も変わるし、全体の売上げや利益も変わってくるわ。」


 彼女の声には、ビジネスライクな冷静さが宿っている。


「悠馬は、何部発行しようと考えてるの?」


 そう言って美咲はシャーベット味の棒アイスを一口かじる。口の中で広がるひんやりとした甘さが、頭を一層クリアにしているかのようだ。


「ん~。同人誌漫画を発行するのは初めてだから、何部発行すればいいんだろう?」


 悠馬はチョコレートタイプの棒アイスを一口かじる。その表情は、まだこの世界の厳しさを知らない、無邪気な子供のようだった。


 ノートパソコンを開いた美咲は、先行公開している専用SNSアカウントのX(旧Twitter)の画面を眺めていた。ディスプレイの光が彼女の顔を照らし、その瞳には、冷静な分析と戦略的な思考が見て取れる。彼らの先行公開している漫画は、一般人受けも良く、前作の悠馬が描いた『夕焼けニャンニャン』の評判も良く。フォロワー数は、55,400人に達していた。


「現在のフォロワー数は、55,400人に達しているわね。」


 美咲はディスプレイの数字を指しながら、確信に満ちた声で言った。


「短期間にこれだけ伸ばせるのは異例のスピードよ。世間の関心の高さが伺える。」


 横に座る香織は、ソフトクリームを舐めながら、美咲のノートパソコンを覗き込んでいた。その表情には、ほんの少しの期待と、拭いきれない不安が入り混じっていた。


「じゃあ、10000部ぐらいでいいんじゃないか?」


 悠馬の突拍子もない発言に、美咲はあからさまに呆れた表情を見せた。額に青筋が浮き出るのが見えるかのようだ。


「あんたバカ?同人誌漫画を10000部も発行できるわけないじゃない。」


 美咲の声が、アパートの部屋に鋭く響いた。二人の会話を黙って聞いていた香織は、内心「そうなんだ。」と心の中で呟いていた。悠馬の無知さ、そして美咲の冷静な判断力に、彼女は改めて気づかされた。


「じゃあ、どれぐらいがいいんだよ?」


 悠馬はチョコレートタイプの棒アイスを一口かじりながら美咲に尋ねた。まだ事の重大さに気づいていないような、呑気な口調だった。


「そうね。一般的には新人同人作家なら、50部か100部ぐらい?」


 美咲は指を一本ずつ折りながら説明する。


「中堅クラスなら、300部から900部といったところかな?大手ならもっと行くけど。」


「え?そんなに少ないのか?」


 悠馬の目が見開かれる。


「そんなの、55,400人もフォロワー数がいれば、一瞬で完売しちゃうじゃん。」


 悠馬は呑気な顔で答える。彼の頭の中には、まだ「無料公開」という概念しか存在しないようだった。


「いいえ、それがそうじゃないの。」


 美咲は首を横に振り、悠馬の甘い考えをばっさりと切り捨てた。


「ここにある数字に惑わされちゃ駄目よ。無料公開してるから見に来てくれてるけど、お金を取るとなったらもっと減る。」


 美咲の声には、諭すような響きがあった。


「それにリアルでの同人誌即売会では、来場者数に限りがある。」


 彼女は指で部屋の空間を指し示した。まるで、目の前に広がる畳の部屋が、コミケ会場の広大な空間に変わるかのようだ。


「コミケは二日間、連続で開催されるので、二日分の来場者数と販売数を見込んで発行部数を決める必要があるわね。」


 悠馬はチョコレートタイプの棒アイスをすっかり食べ終えていた。木の棒だけになったそれを眺め、『アタリ』が書かれないか一瞬期待したが、何も書かれてなかった。彼の小さな希望が、まるで儚い夏の夢のように消えていった。


「じゃあ、美咲は何部ぐらいがいいんだよ?」


 悠馬は、ようやく美咲のプロフェッショナルな知識に頼ることを決めたようだ。


「そうね。本来なら新人同人作家なら100部もあれば十分だけど、このフォロワー数の勢いを見れば、600部から900部は見込めるんじゃないかしら?」


 美咲の言葉には、確かな根拠と自信が感じられた。


「へー、そんなに少ないんだ。」


 悠馬はまだ納得しきれないような顔つきだったが、美咲の言葉の重さを理解し始めたようだ。


「じゃあ、900部にしよう。」


 そう悠馬が答えると、美咲は電卓を取り出して、即座に計算を始めた。指がキーを叩く音が、部屋の静けさに小気味良く響く。


「48ページで900部となると…段ボール箱で10箱ぐらい?」


 美咲は顎に手を当てて考え込む。その眼差しは、目の前に積まれた段ボール箱を想像しているかのようだ。


 さらに美咲は計算を始める。


「費用はざっと見て35万円ぐらいね。価格はいくらに設定する?」


 美咲はノートパソコンのタスクウィンドウをいくつも表示し、様々な情報を比較検討し始めた。悠馬が答えるよりも早く、美咲が語りだした。彼女の頭の中では、すでにビジネスの戦略が組み立てられているかのようだ。


「うーん…。1500円と言いたいところだけど、強気で攻めて…1798円でどうかしら?」


 その声には、僅かながら挑戦的な響きがあった。


「……となると、900部で1798円だから、完売したら1618,200円の売上げになるわね。」


 美咲はディスプレイに表示された数字を指差しながら、満足げに微笑んだ。


「え!そんなに行くのか!?」


 悠馬は思わず声を上げる。その目は大きく見開かれ、目の前に広がる数字が信じられないといった様子だった。彼の頭の中では、巨大な札束が舞い踊っているかのようだ。


 香織は計算が早い美咲の一面を知り、少し驚いていた。美咲の知的な一面は、香織の心に、また別の感情を芽生えさせる。


「ということは、総費用と総売上を計算すると…、」


 美咲は素早い手さばきで電卓を叩く。カチャカチャと乾いた音が、部屋に響き渡る。


「完売時の利益は、1268,200円ね。」


 その金額に悠馬も香織も目を丸くして驚いていた。悠馬は思わず口をあんぐりと開け、香織は、その数字に、漠然とした不安を抱き始めた。金銭的な成功が、本当に二人の関係を良い方向へ導くのだろうか、という疑問が、彼女の心にさざ波のように広がる。


「で、話を戻すと、費用は35万円かかります。あなたたち、どれぐらい出せる?」


 美咲の視線が、真剣な眼差しで二人を捉えた。まるで、今までの楽しい会話が嘘のように、空気がぴりりと引き締まる。


「うーん。俺のコンビニのバイトだと5万円ぐらいかな?」


 悠馬は頭を掻きながら、申し訳なさそうに答えた。


「香織は?」


 美咲の視線が香織に移る。


「私もメイド喫茶のバイト代で5万円ぐらい」


 香織もまた、悠馬と同じように申し訳なさそうに答えた。 


「まったくあんたたちは…。こんなおいしい商売見過ごす手はないじゃない。」


 美咲は呆れたように肩をすくめた。しかし、その表情には、諦めではなく、むしろ積極的な意図が隠されているかのようだ。


「いいわ。じゃあ、私が25万円だしてあげる。」


 美咲の言葉に、悠馬と香織は再び驚きを隠せない。


「え!そんなにいいのか?」


 悠馬の情けない声が部屋に響く。


「私の家庭教師と塾の講師のバイトで月収60万ぐらいなので、それぐらいいいわよ」


 美咲は、当たり前のように涼しい顔で答えた。その言葉からは、彼女の計り知れない実力と、圧倒的な行動力が伝わってくる。


「その代わり、売上げは折半ね。」


 美咲はさらに電卓を叩き始めた。その指の動きは、まるで熟練したピアニストのようだった。


 「出資比率を計算すると、私が約71.43%で、あなたたちは約14.29%なので…」


 ディスプレイに数字が次々と表示されていく。


「完売したら、私は約1155,857円、あなたたちは約231,171円ね。」



 一方、その頃。悠馬のライバルであるホノオの精鋭チームが陣取るのは、彼らのアパートとは対照的な、都心の高層ビルの一室だった。


 メンバーをさらに増強したホノオは、学生アパートから都心の高級マンションに作業場を変えていた。窓からは東京の街並みが模型のように広がり、煌めくネオンが遠く瞬いている。室内は最新鋭の機材が並び、空調が効いているためか、室温は常に快適に保たれていた。漂うのは、インクと紙の匂いではなく、最新のプリンターの静かな稼働音と、わずかに焦げ付いたコーヒーの香りだ。


 ホノオのメンバーの一人が、磨き上げられたガラスのテーブルに広げられたタブレット端末から顔を上げ、ホノオに尋ねた。


「ホノオさん、そろそろ。同人誌漫画の発行部数と販売価格を決めないといけないんじゃないでしょうか?」


 ホノオは肘掛け椅子に深く身を沈め、口元に薄い笑みを浮かべた。その表情は、この上ない余裕と自信に満ちている。


「ん?それもそうだな。」


 その視線が、部屋の隅でひたすらキーボードを叩き続ける一人の青年――彼らのチームのブレインである**「メガネ君」**に向けられた。メガネのレンズの奥で、彼の瞳はディスプレイの光を反射して鋭く輝いている。


「じゃあ、メガネ君。ちょっと計算してくれ」


「はい!わかりました。」


 青年は即座に返事をすると、まるでキーボードと一体化したかのように、指がものすごいスピードでキーボードとマウスカーソルを動かした。ウェブ上から膨大な過去の同人誌即売会関連のデータが、彼の専用プログラムによって瞬時に収集されていく。その情報処理速度は、まるで高性能なAIのようだった。さらにホノオの専用SNSアカウントのX(旧Twitter)のカウント数の上昇率と照らし合わせ、最も売上げが見込める発行部数と販売価格を弾き出していく。室内に響くのは、彼のタイピング音と、時折聞こえる微かなマウスのクリック音だけだった。


「でました!」


 乾いた金属音のような彼の声が、静寂を破った。ディスプレイに表示された数字は、まさに勝利の数字だった。


「発行部数は、900部。販売価格は1798円がいいと思います!費用は35万円で、完売時の売上げは1618,200円ですッ!完売時の利益は、1268,200円になりますッ!」


 メガネ君は額にうっすらと汗を浮かべながら、熱のこもった声で続けた。


「どうしますか!ホノオさん」


 ホノオは、彼らの計算結果に満足げな笑みを浮かべながら、ジャケットの内ポケットから、ブランドものの長財布を取り出した。その手つきは、まるで舞台役者が小道具を取り出すかのように堂に入っている。財布からするりと抜き取られたのは、プラチナカードだった。月の光を吸い込んだかのように鈍く輝くその一枚のカードが、ホノオの尋常ならざる財力を雄弁に物語る。


「おおー!それはプラチナカード!」


 ホノオたちのメンバーは一斉に驚きの声を上げた。彼らの瞳には、羨望と尊敬の念が入り混じっていた。


「フ…そんなものか。良いだろう。費用は全額、俺が出そう。」


 ホノオの言葉は、まるで響き渡る鐘の音のように、部屋中に広がり、メンバーたちの胸に突き刺さった。彼らはさらに驚き、呆然とした表情で互いを見合わせた。


「え?そんな!いいんですか!」


 一人のメンバーが思わず声を漏らした。彼らの顔には、信じられないという感情が浮かんでいる。


「いいんだよ。俺はここでこうしてお前たちと最高の漫画を生み出そうとしている青春が好きなんだ。」


 ホノオは立ち上がり、ゆっくりとメンバーたちを見回した。その眼差しは、情熱と、彼らへの深い信頼に満ちている。過去に彼が語った「読者の心を揺さぶる『熱』」が、彼の表情から、そして言葉の端々から、強く伝わってくる。


「売上げは、みんなでパァーっと呑みに行こうじゃないか!」


 彼の言葉に、メンバーたちの表情がみるみるうちに歓喜に変わる。ホノオの白い歯が、部屋の照明を浴びてキラリと光った。その瞬間、彼の背後から、まるで後光が差しているかのように見えた。


「うおぉぉぉぉ!」


 メンバーたちは一斉に歓喜の雄たけびを上げた。その声は、高層ビルの静かな部屋を震わせ、彼らの揺るぎない決意と情熱を証明するかのように響き渡った。


「すげぇぇー!」「やっぱホノオさんは違う」「一生付いていきます!」といった声が室内に響き渡り、ホノオチームの結束力と士気は、最高潮にまで高まった。



――夕暮れ時の西日が悠馬たちの部屋に差し込む時、悠馬はゆっくりとペンを置いた。



「終わった……。」


 美咲は思わず背伸びをする。


「やっと終わったわね」


「…………。」


 香織は、完成した原稿の山を前にしても、その表情は晴れやかではなかった。彼女の瞳は遠くを見つめ、夕焼けの色に染まっていく空のように、どこか物悲しい陰りを帯びていた。


 ゆっくりと立ち上がった香織は「お疲れ様」と小さく語り、まるで何かから逃れるかのように、悠馬の部屋を静かに出て行った。


「なんだよ、香織の奴。」


「香織……。」


 美咲は、香織の去った扉を見つめ、小さく息を吐いた。悠馬に向けた視線には、心配と、そして何かを悟ったような複雑な感情が入り混じっていた。「じゃあ、お疲れ様。」と告げ、彼女もまた、一人残された悠馬の部屋を出ていった。


 残された悠馬の周りを包むのは、夏の終わりのようなどんよりとした夕焼けの光と、しんとした静寂だけだった。彼の部屋にひぐらしの鳴き声が響き渡っていた――。



 2025年夏のコミックマーケット(コミケ106)まで、あとわずか。



 悠馬とホノオの同人誌販売本数対決は、東京ビッグサイトにて、8月16日と8月17日の二日間に渡って繰り広げられる。




第六話 完

第七話に続く

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