転生三刀流プレイヤー

砂町銀座

第1章・織田巨人(小学校リトルリーグ編)

第1話 学生野球No.1スラッガーと東京大空襲


この物語を全ての高校球児に捧げます。


─────


「野球やりたいな~~もう一度あのグランドに立てれば…何の悔いもない…真夏の乾いた芝の匂い、ほんの僅かな微風が心地よく感じる中、打って投げて走って、仲間がいて…好敵手ライバルがいて、そいつを倒すために毎日素振りして、手の平の皮が剥け、豆になり、たこができる…


美幸みいちゃんが言うんだ。なおさんのザラザラ・ゴツゴツした手が大好き!だって毎日バットを振ってる努力の証でしょって。。。もう一度いや1打席だけでもいい。野球やりたいな~~……」



高校野球界・歴代最強のスラッガーと称賛された織田 巨人なおと。薄れ行く意識の中での最後の願いだった。。。。。




1945年(昭和20年3月10日)


東京大空襲。

米軍B29爆撃機による、ナパームを用いたM69焼夷弾しょういだん無差別絨毯むさべつじゅうたん爆撃で火の海となる東京下町。



浅草が両国が錦糸町が、そして深川区・城東区(現在の江東区)が焼け野原となった。



(城東区砂町)



「逃げろーーー早く防空壕へ走るんだ!こっちだ!美幸!!」



なおさん!もうダメ走れない…私はいいから早く逃げて」



「バカやろう!置いてく訳ないだろーが!ほらっ」



約50cmの鋼製パイプで出来た焼夷弾が地面に跳ね返り右脛すねを直撃。

激痛で遠山美幸とうやまみゆきは歩く事すらままならない。



織田 巨人なおとはそんな美幸を担ぎあげ必死に防空壕へと走る。



「ドンドンドン!開けて!開けてくれ!!」



「その声はなおか?」

開けてくれたのは斜向かいに住む鳶職人・辰夫兄さんだった。



「お前!よくぞ無事でいてくれたなホラ入れ!」

そう言ってくれたが中は満杯で全員座る事すら厳しい状態…

195cm・105kg、人並み外れた巨体の織田巨人おだなおとが入れる隙間は無い。



幸い2ヶ所の換気孔周辺に火の手は回って無いので、酸欠状態は免れている。

それでも定員30名に100人以上が無理矢理入っている為に狭いものは狭い。



辰夫兄さんは防空壕から出ると

「いっけねー忘れ物だ!ちーと家まで取りに行ってくらぁ(笑)ほら早く入れ!なお」



「何言ってんだよ辰兄たつにい、家どころが下町中がそっくり火の海だ!俺の代わりに出て行くなんて止めてくれ!」



「馬鹿ヤロー!うちは代々 町火消まちびけしの家柄だぞ。ましてや俺は鳶職だ!火が恐くて鳶なんてやってられるかってんだ!」



「はあ?鳶職と火は関係無いだろ。それより俺はいいからこの娘を頼む!」

巨人なおとは背負ってる美幸を防空壕内に無理矢理入れた。



「あれ?誰かと思ったら美幸みいちゃんか。足からの出血が酷いな、布で圧迫して止血しなきゃ!皆、狭いとこ悪いが俺が出て行くから面倒見てくれ。」



そう言い残し辰兄たつにいは燃え盛る路地裏を駆け抜け、小名木川おなぎがわに飛び込んだ。



『おっ!その手があったか!小名木川に飛び込めば炎を避けながら中川まで泳げる。そうすりゃすぐそこは荒川だ、燃える物なんて無い』



巨人は防空壕の扉を掴むと



美幸みいちゃん俺も辰兄の後を追う。荒川で火をやり過ごし迎えに来るから、絶体ここから出たら駄目だぞ。

皆さん織田隼人の息子 巨人なおとです。この娘を宜しくお願いします。」



「きっと、きっとよ!必ず迎えに来てなおさん!」



巨人なおとは美幸に向かい何時もの様に優しく笑って扉を閉める。

自慢の俊足で故郷砂町を駆け抜け小名木川に飛び込んだ。。。。。

まさにその時、巨人の至近距離にナパーム焼夷弾が数発落下!その高温に身体が包まれ僅か17年の人生に幕を閉じる……



数多ある焼死体から巨人なおとの遺体は発見されなかった。16歳の誕生日に美幸が贈った御守り(2人の写真入り)と共に…



もう1つ不思議な出来事として、その日から戦争が終わった後も、遠山美幸の姿を見た者はいない……忽然と姿を消した。。。いや消えたのである。



~ ~ ~ ~ ~



織田巨人おだなおと


昭和3年(1928年)9月20日生まれ

東京城東区・砂町出身


旧制・日本大学第一中学校(現在の日大一高)野球部所属。

1年生から4番を打つ学生野球No.1スラッガー(ホームランが期待できる強打者)として全国的にも有名な選手。


身長195cm 体重105kg

体脂肪5%

筋肉パワー俊敏バネを併せ持つ桁外れの身体能力。しかもまだ成長中マジかよの恐るべし天才野球人



(選手としての特徴)


強打・強肩・俊足


ポジション

本職は遊撃手ショートだが、三塁手サード一塁手ファースト・外野3ヵ所全てを守れる。

現在で言うユーティリティプレーヤー(内外野問わず複数ボジションを守れる)である。


遠投140mの鉄砲肩でマウンドから投げたストレートの球速は105マイル=169km/hを記録。

投手への転向を勧められたが、制球力(コントロール)に難があり、固辞している。


160km/h超えのストレートが頭に当たったら……本当の死球デッドボールになるからだ……



ーーーーー



明日からも極力同じ時間帯(午前中)に投稿します。

基本毎日です。



テンポを最重視してますので、1話2,000~2,500文字前後を目標に書いてます。



会話は「」 脳内思考は『』で表記しています。



あくまでもフィクションですので、学校や団体名、個人名等々、お気になさらずに。です…



今日は初日なので第2話もお昼過ぎ投稿します。



目次レビューからの★★★と作品フォロー

何卒宜しくお願いします。

m(_ _)m


~~~~~


CMです

戦国時代に興味ある方

作者の新作

(10歳の織田信長に転生)


日間・週間でダブル1位を取りました!!

クリックして読んでみて下さい。

↓↓

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こちらも宜しく


(俺の上司は織田信長)

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現在(2025年8月29日)116話まで公開しています。

この作品も連日投稿中!


2082年の東京から1560年5月19日、【桶狭間】へ突然転移した高校生3人組。


織田隼人おだはやと

長谷川仁はせがわじん

本多大和ほんだやまと


いきなり桶狭間=今川義元って……

ハードル高過ぎ!!


宜しくお願いします。

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